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【含み損許容は地獄への入口】オニール式投資法×南郷投資法。構想中の新手法を公開します

どうも、南郷です。

先日、ふと思いついて当ブログの過去3年弱分の全記事を読み直しました。全記事といっても、週間成績発表プラスアルファぐらいしか書いていないので、半日で読み終わりました。そんな中、自分自身の弱点というか、癖みたいなものが見えてきたので、今後の株式投資に活かすべく、備忘録的に書いておきます。

また、現在構想中の新手法についても記事の最後にまとめています。

 

今後対策を練りたい課題

当ブログには株式投資開始当初からの売買記録や当時の心情などが書かれていて、当時の私生活などを振り返りつつ読むと、なかなかおもしろかったです。読んでいて気づいた点はいくつかあったのですが、特に緊急の対策を要すると感じた自分自身の課題は以下です。

  • 一時は大きな含み益がのるも、利益確定できずに損切撤退した銘柄が複数ある
  • マイナス30%や40%の含み損を許容するのは危険ではないか
  • リスクリワード比率を意識すべきか

順番に説明しますね。

 

 

一時は大きな含み益がのるも、利益確定できずに損切撤退した銘柄が複数ある

過去に保有したエムケイシステムでは一時70%以上、金額にして40万円以上もの含み益が出ていました。ですが、一度も利益確定することなく最後は損切撤退しました。同様に、スタートトゥデイやアイドマMCでも40%以上の含み益を確定できず損切撤退しています。

ウィリアム・J・オニールは著書の中で「20%近く上昇したような株は、絶対に損失に転じるまで持ち続けてはならない」と言っています。

すみませんオニール先生、ぼくは70%上昇した株を損失に転じるまで持ち続けてしまいました。。。

 

とはいえ、株式投資家のあなたなら共感していただけると思うのですが、上昇中だったり含み益が十分に出ている株を手放すのって、すごく勇気がいるというか、判断が難しいですよね。

あるいは、「南郷投資法(ゆうゆー投資法)の売却理由に基づき、つまり成長ストーリーが崩れたと判断できたら売却すればいいじゃないか。そのやり方で売却したら、たまたまエムケイシステムはうまくいかなかっただけでしょ?」という声が聞こえてきそうですね。

そうなんですよ。現にぼくは成長ストーリーが崩れたと判断して全部売却したり、成長率を下方修正して想定株価を下げた結果割高となった銘柄を売却したりしましたが、それで利益が出た銘柄もあります。ファンデリーやベイカレントコンサルティングなどがそうですね。天井では売れませんでしたが、それなりに利益を得られた取引でした。

「じゃあ今のままでいいじゃん。わざわざ手法改造なんてしなくていいじゃん。はいこの話終わり」という声も聞こえてきそうですが、このままじゃなんだか納得いかないんですよね。のどに刺さった魚の骨というか、すっきりしない違和感があるというか。。。

 

たしかに、これまでのやり方で損失が出た取引よりも利益が出た取引のほうが多いし、このやり方でやってきて、いまのところは運用来の成績がプラス70%前後をウロウロしています。資産全体で見れば少なくともマイナスではありません。これまでの全取引のリスクリワード比率を集計すると1:3ぐらいだったので、まぁ悪くない比率だと思いますし。勝率も70%程度ですし、このまま淡々と同じことを続ければ将来的には資産は増えていくかもしれません。これまでの投資方針に致命的な欠陥があるとは思えない、、、という気持ちもあります。

 

ですが、ぼくはこのタイミングで一度、これまでまったく意識していなかった概念(チャートだったり高PER銘柄だったり)を取り入れてみたいというチャレンジ精神に火がついてしまったのです。

ぼくの性格上、一度気になったことは自分で経験してみないと気が済まないのです。なんというのでしょうか。「見逃し三振よりも空振り三振。やらずに後悔するよりもやって後悔したい」そういった性分なのです。だから仮想通貨にも手を出したし、そもそも株式投資にも挑戦したわけです。それなら、今回もやってみて後悔しようじゃないかと。いや、後悔はなるべくしたくはないですが(笑)

とはいえ、この「一度出た含み益を確定できずに損切撤退案件」については、すぐに結論を出すのが難しそうなので、一旦保留として次の議題に移りましょう。

 

 

マイナス30%や40%の含み損を許容するのは危険ではないか

上述した利確の件よりも、この案件のほうが重大で、いつかぼくを殺す時限爆弾なのではないか、と思うのです。そう、損切という概念の導入をするべきかどうかについてです。

損切とは、説明するまでもないとは思いますが、保有銘柄が買値よりも安くなったとき、それ以上の損失拡大を防ぐために売却し、損失を確定することです。これにより、損失を限定し資金の塩漬けを防ぎ、次の投資に資金を割り当てることができます。オニールは「買値から8%下がったらいかなる理由があろうと損切しなければならない」と述べています。

つまり損切とは「株価が買値よりも下がったことを理由とする売却」ですが、ここが問題なのです。なにが問題かというと、南郷投資法においては、株価が下がったからといって損切してはいけないのです。株価が上がった場合は、想定上限株価に近づいたことによる売却だったり、タダ株にするための売却だったりと、株価変動による売却ができます。ですが、株価下落局面においては、たとえ含み損が10%出ようと30%出ようと、売却してはいけません。成長ストーリーが順風満帆なら、株価下落はむしろ買いのチャンスとなるからです。これは南郷投資法の基盤となっているゆうゆー投資法においても同様です。

そもそも、ゆうゆー投資法では株価下落による損切という概念はありません。というか、「買値からいくら下がったから損切」という概念がありません。ゆうゆー投資法において保有銘柄を売却する理由は、原則として「成長ストーリーが崩れたから」か「割安ではなくなったから」しかありません。(例外的に、ポジション調整やより有望な銘柄への資金移動といった理由による売却もありますが、ここでは除外して考えます)

 

ぼくの感じている大いなる矛盾を感じ取っていただけたでしょうか。。

オニール的に考えるなら「株価が下がったら危機感を感じて逃げなくてはいけない」のですが、ゆうゆー投資法的に考えるなら「株価が下がったら買い増しのチャンス」なのです。

これまでまったく考えもしなかった「買値から8%下がったら損切」という手法。たしかに防御力は上がるかもしれませんが、その後の上昇も取り逃がすという諸刃の剣でもあります。ぼくが過去に利益確定で終われた銘柄では、一時期はマイナス8%以下に落ちたけど、時間をかけて株価を戻し、そして上がっていったというケースが多いです。たとえば以下の成績は2016年2月のものですが、目も当てられないぐらい下がってますよね。

2016年2月のポートフォリオ

2016年2月のポートフォリオ

これらは、全部利益確定で終われた銘柄です。もし当時、「買値から8%下がったら損切」のルールで運用していたとしたら、たしかに一時的な損失は限定できたでしょうが、その後の買戻しがうまくできたかどうかわからないし、たとえ買い戻せたとしても再度8%下がって損切していた場面もあっただろうし、結局損切貧乏になっていたかもしれません。

ただ、この「買値から8%下がったら損切」というルールは、「過去の高値から大きく下げておらず、取っ手付きカップなどの好形チャートパターンを形成したらエントリー」という前提とセットのルールです。2016年当時のぼくはこのような好形チャート理由でエントリーをしていなかったし、そもそもそれをエントリー理由にしていたら上記銘柄群は買えていなかったかもしれません。

 

だから、なんというか。。。「検証の前提条件がずれている」ような感じがしますね。

ただ、オニールはこのようにも言っています。

「順調な右肩上がり業績で好形チャートを形成したのを確認し、適切なタイミングでエントリーできた銘柄は、買値から8%以上下げることはない。多少の調整もあるが右肩上がりに上昇していく」

たしかに、ぼくの過去保有銘柄でも、購入直後からほとんど含み損が出ることもなく右肩上がりで利益確定できた銘柄もあります。MS-JapanやJIAなどがそうです。いま確認してみると、両銘柄とも当時のチャートは悪くはない形に見えます。当時のぼくはチャートなんてオカルトだと思って全然見ていなかったので、単なるラッキーですが。。。好形チャートを形成していた両銘柄は、たしかに含み損マイナス8%まで落ちることなくきれいに右肩上がりで終われました。これは偶然ではないかもしれません。

チャートに優位性があったのではないか、と推測できます。

 

 

リスクリワード比率を意識すべきか

リスクリワード比率。これも投資家なら必須の知識らしいですが、恥ずかしながらぼくは最近というか先月頃に初めて知った概念です。いままでよくそれで生き残れたな、と。

リスクリワード比率とは、簡単にいうと「想定損失額と想定利益額の割合」ですね。オニールは「損切ラインをマイナス8%とするなら、利確ラインはプラス20%~30%」と言っています。つまり、リスクリワード比率は1:3ぐらいを目指すということですね。

さきほども述べたように、ぼくのこれまでの全取引を振り返ると、リスクリワード比率はおよそ1:3でした。勝率は70%程度です。調べてみたのですが、勝率70%でリスクリワードが1:3って、めちゃくちゃ好成績っぽいです。FXなどでは、リスクリワードが1:3あれば勝率50%以下でも十分に食っていけるらしいです。まぁ、FXと株ではいろいろ違う部分もあると思うし、そもそもぼくの計算方法が間違っている可能性もありますので手放しに喜べませんが。。。

 

話を戻しますが、これまで1ミリも意識してこなかったこのリスクリワード比率。これを今後は意識していこうかなと思います。これまでのぼくは、「想定損切額なんて設定する必要なし。想定利益額は100%以上はもちろん、目指せテンバガー!」とか考えいたのですが、少し甘すぎたかなと。今後はもう少しリスクを限定し、着実に利益を確定していきたいなと。

どういった形でリスクリワード比率という概念を取り入れていくか、早急に案を練っていきます。

ただ現時点でうっすらと感じていることは、リスクを限定しつつ利益は伸ばすというのはめちゃくちゃ難易度が高い手法なのではないか?という懸念です。もっと具体的にいうと、「含み損8%で強制損切。だけど含み益は100%以上伸ばしたい」ということですよね。勝率70%でこんな運用ができたら誰でも億万長者でしょうね。

 

 

新手法の構想

まだ考えが固まっていませんが、ぼくが現時点で構想している新手法は、オニール式投資法と南郷投資法のいいとこどりで、以下のような側面をもちます。

  • 業績右肩上がりの企業で特にEPSの伸び率を重視
  • 新規購入のタイミングはチャートを重視
  • PERは無視
  • 想定株価は算出しない
  • いかなる場合でも含み損8%で強制損切
  • 一度の取引での最大損失額は全資産額の1%以下にとどめる
  • 第一利益確定ライン(含み益30%)で半分売る
  • 新規購入から3週間以内に20%以上上がった株は「大化け株候補」に昇格し、最低8週間は保有する
  • 利益確定後の残り半分は「半利確株」として保有継続
  • 半利確株の売却根拠はチャートあるいはEPS成長鈍化

先週、ブレインパッドとダブルスタンダードを200株ずつ新規購入していますが、ほぼこの新手法の構想に沿った選定をしています。ただチャート分析はまだまだ初心者なのでベストのタイミングでエントリーできたかどうかは自信がありません。習うより慣れろの精神で、とりあえず両銘柄を購入したという感じです。麻雀もそうですが、やはり身銭を切って勉強しないと身につかない性分なので。

 

一度の取引での最大損失額は全資産額の1%以下にとどめるというのは、たとえば現在ぼくの資産額がだいたい800万円とすると、800万円の1%なので一度の損切で許容できる額は8万円までとなります。損切ラインは8%なので、一度の取引で新規購入できるのは100万円までということですね。

 

新規購入のタイミングをチャートで判断するなら、利益確定タイミングもチャートで判断できないものかと勉強中ですが、なかなか難しそうです。なので第一利益確定ラインを含み益30%と想定し、そこで半分売ったら残り半分はチャートと相談、みたいな運用ができないかなと考えていますが、これも簡単ではないでしょう。残り半分が暴落して一気にマイナス圏に落ちてしまえば、リスクリワード比率という考え方がよくわからない感じになってしまいますし。。。

オニール式と南郷投資法のいいとこどりと書いたのは、南郷投資法の「タダ株」という概念に近い「半利確株」の考え方を取り入れているからです。半利確株とは、「半分は利益確定できた株」という意味のぼくの造語です。これはタダ株と同様に、「半分は利確できているんだ」という安心感を与えてくれますし、売却によりキャッシュポジションが増えるのでほかの銘柄に再投資することもできます。半利確株はその後下落する可能性もあるので、損切ラインを上げてプラスマイナスゼロで終われるようにすることもできます。あるいはトレーリングストップのような考え方で株価の上昇とともに利確ラインを少しずつ上げていくこともできます。

ただこの半利確株という概念は、リスクリワード比率という考え方を歪めてしまいそうなので、もう少し考えを練ろうと思います。

たとえば、最初に400株買い、うち200株はプラス30%で売り、さらに100株はプラス100%で売り、最後の100株はタダ株として残し、成長鈍化するまで永久保有。みたいな分割決済もおもしろいとは思うのですが、今回はとりあえず200株で半利確株戦略を試してみます。

 

まだまだ固まらない新手法ですので、しばらくはこんな感じのまとまらない記事が続く可能性が高いです。それではまた。

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Comments & Trackbacks

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  1. 南郷さん、壁を一つ乗り越えた感がありますね・・というより、随分思い切った投資方針の転換に思えました。なので南郷さんが取り上げた課題を直近の自分に置き換えてみました。

    ①一時は大きな含み益がのるも、利益確定できずに損切撤退した銘柄

    →優待目的で持っていたグットコムアセットが該当。業績自体は現在も好調だが、スルガやTATERU問題の影響で投資用不動産全体が大きく落ち込むことが懸念され、当初の成長ストーリーは描けないと判断し微益撤退

    ②マイナス30%や40%の含み損を許容するのは危険ではないか

    →主力の竹田印刷、準主力で持っていたリファインバースが該当。竹田印刷は主力事業の商業印のが大幅落込により、期待の半導体マスク関連の好調分を帳消し以上にして1Q赤字転落。商業印刷が持ち直せば業績もそれなりに戻るでしょうが、今後成長性が見込めると思えない商業印刷をメイン事業とする考えは変わらない様子。半導体マスク関連をメイン事業へ転換し、印刷業からの脱却を図るという成長ストーリーに外れたため損切。

    リファインバースは新工場の稼働不具合による遅れが通期にわたって尾を引く。終盤追込み出来たし、ビジネスモデルは今でも秀逸だと思うが、今期も大幅修繕が必要で原価コストも高止まりが続く見込みなので、当初の東京オリンピック前までの大幅成長ストーリー達成は厳しいと感じ損切

    ③リスクリワード比率を意識すべきか

    →よく今まで生き残れたパート2(笑)。ゆうゆー投資法を取り入れた以降の相場では意識しなくても良かったかもしれませんが(単に運が良かっただけとも言える)、投資家たるもの常に暴落相場を想定しておく必要はあり、行動指針として意識を深めておく必要は高い。

    こうして見ると現時点で損失の対応としてはゆうゆー投資法で十分足りるので、大幅に投資方法を変える必要はないけど、相場暴落に対する考え方が甘いのでリスクリワード比率は考える必要があるかもしれませんね。成長ストーリーが継続してるからと言って無限ナンピン出来るようなキャッシュはありませんし、精神衛生上よろしくないですからね。

    少し気になるのが「買値から8%下がったら損切」というルールです。これぐらいの含み損は通常相場でも普通にあり得るし、成長ストーリーが継続していさえすれば、その後挽回するケースが圧倒的に多かったことから、株価は往々にしてオーバーシュートするものだという認識を持っているためです。

    また、「チャート=客観的」にも違和感があります。厳密に言えばチャートそれ自体は客観的なものですが、それを自分が判断する以上、完全に客観的なものとはなりえないからです。ファンダメンタルでもテクニカルでも最終的に自分で考え、判断する以上は全て主観だと思っています。

    とはいえ、これはリーマンやそれに準じるような暴落相場を経験していないからとも言えそうです。また思うところあって今テクニカル分析の本を読み進めていますが、テクニカル分析に学ぶことは凄く多いなと思っています。特にゆうゆー投資法は売りのタイミングが経験則に頼りがちなので、テクニカル分析を取り入れることは有用性が高いと言えそうです。

    ともあれ、ともにゆうゆー投資法をベースにしている南郷さん(ピン)と僕(キリ)が、今後どのように相場の荒波を超えていくのか。これからのブログ拝読をより楽しみにしています!

    • コーさん、こんにちは。南郷です。

      グッドコムアセット、じつは好形チャート監視リストのひとつで監視を続けており、近々エントリーしようかと思っています。かぼちゃの馬車やらTATERUやら、不動産についてはポジティブorネガティブさまざまな思惑があるようですが、株価がすべて織り込んでくれるはずなので、狙っている価格まで上がってきたら余計なことは考えず淡々とエントリーするつもりです。ただそのときに現金が足りなくなっている可能性はあるので、いいタイミングで買えないかもしれませんが、、、

      「8%損切ルール」についてですが、たしかにマイナス8%というのは通常の価格変動で容易に達するラインであり、なかなかシビアでタイトな損切ラインだなとは思います。ぼくの過去保有銘柄でも、マイナス8%まで一度も落ちずに上昇を続けた銘柄はそんなに多くありませんし。ですが、逆に一度もマイナス8%まで落ちずに上昇トレンドが始まった銘柄(MS-JapanやJIAなど)は一気に値上がりしましたし、「強い銘柄」と感じました。オニールも「適切なエントリーができれば買値から8%下がることなく上昇していく」と述べていますし、これまで以上にエントリータイミングの見極めが重要になると思います。いわゆる「初動で買う」という、「イナゴの先頭に立つ動き」が必要になると思います。もちろん簡単ではないでしょうが、そこは実戦で慣れていきたいです。

      オニール式投資法でもゆうゆー投資法と同じく、扱う銘柄は「順調な右肩上がりの企業」であることは大前提ですので、成長株投資という広いくくりでは同じフィールドですね。ただその相場観というか株価やPERに対する見方の部分が真逆に近いというか、まったく相容れないものだと思います。一旦はこれまで学んだことや先入観などをすべて捨て去り、ニュートラルな感覚で相場と向き合ってみようという挑戦です。引き続きご愛顧よろしくお願いします!

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