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物語「二人の村人」に学ぶ投資の重要性

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どうも、南郷です。

何年か前に、友人から聞いた話でとてもおもしろい物語がありました。内容はうろ覚えですが、主旨は覚えているので、ここに紹介したいと思います。

 

物語「二人の村人」

むかしむかし、あるところに小さな村がありました。その村には水源がないので、村人は皆、10kmも離れた川まで毎日水を汲みに行かねばなりませんでした。

毎日、バケツ片手に歩いて水を汲みに行き、疲れ果てて帰ってくる村人たちを見て、あるビジネスを思いついた若い村人がいました。名前は剛力さん。腕力に自信のある大男でした。

 

剛力さんは、こう考えました。

「おれはボブ・サップよりも腕力がある。おれの腕力なら、10人分の水を持って帰ってこれる。その水を村人に売って金儲けしよう」

剛力さんは、来る日も来る日も水源を往復して、ビジネス開始から10年後にはそれなりの財産を築きました。

 

 

ところが、ある日から、剛力さんの水はまったく売れなくなってしまいました。村人に聞いてみると、その理由がわかりました。

剛力さん「おい、なんでおれの水を買わないんだ」

村人A「いやいや剛力さん、じつはね、こないだ新しい水屋がオープンしたんだ。そこの水は、質的には剛力さんの売っている水とまったく同じレベルなのに、半額で買えるんだよ。めちゃくちゃ安いだろう」

 

剛力さんに電流走る。

愕然とした剛力さんは、その新しくオープンしたという水屋へ行ってみることにしました。

 

水屋は大繁盛していて、たしかに剛力さんが売っているのと同じ水が半額で売られていました。

なぜだ?!あの水源から村まで水を大量に運べる人間なんて、この村にはおれ以外にいないはずだ!

 

剛力さんは水屋の店主をつかまえ、問い詰めました。

剛力さん「やい店主!どういうことだ!なぜおれの水と同じ水が、こんなに安く売られているんだ!」

店主「やあ、剛力さん。ぼくは、あなたが10年前に水屋ビジネスを始めたのを見て、本当にうらやましいなぁと思いました。ぼくには剛力さんのような腕力はないから、毎日自分の分の水を持ち帰るので精一杯。とてもじゃないが、10人分の水を持ち帰って、それを売るなんてことは真似できないと思いました。

そこでぼくは、非力な自分にもできる”ある行動”を積み重ねることにしたのです。

その行動とは、”毎日水源から水を汲んで帰るときに、1時間だけ溝を掘って帰る”という行動です。1日に掘り進められる距離は長くはなかったですが、ぼくには確信がありました。何年後かにはこの水道が完成し、大儲けできると。

その水道が、ようやく完成したということなんです。今ではわざわざ水源まで行かなくても、自動的に流れてくる水をただ売ればいい。まさに不労所得ですよ。

10年前、毎日1時間の時間を投資すると決めて本当によかったと思います」

 

終わり。

 

 

投資とは「時間を味方につける」ということ

この物語から学べることは、力(資金力)のない人間でも、戦略をもっていれば、とてつもないものを生み出すことができる可能性がある、ということです。

逆に、戦略がなければ、いくら力(資金力)があっても、何年経っても同じ労働で同じ対価を得ることしかできません。

 

「時間」とは、無意識な人にとってはただただ無為に流れていく時間です。

その時間を味方につける。これこそが投資の本質だと思うのです。

私が投資を始めたのは11歳の時。それまでは人生を無駄にしていたというわけだ。
【ウォーレン・バフェット】

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