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投資方針「成長株を高すぎない価格で買う」

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どうも、南郷です。

ぼくは現時点では、株式投資を始めて数日の初心者です。なので、投資方針はまだ固まってはいないのですが、おぼろげながら見えてきた基準もあります。

この記事では、ぼくが重視している「成長株を高すぎない価格で買う」という基準について解説します。

 

成長株とは?

ここでいう「成長株」とは、ゆうゆー投資法でいうところの「長期安定成長株」です。つまり、過去5年〜7年、右肩上がりに業績(売上や営業利益)を伸ばし続けている企業。

ぼくが現在保有している銘柄も、すべてこの基準を満たしています。

 

「比較的リスクの低い投資対象」という視点で見ると、大きく分けると、企業には2種類あります。ひとつは右肩上がりの成長企業。もうひとつは、業績横ばいの成長完了企業(成長停滞企業)です。

※ほかにも、右肩下がりの企業やV字復活中の企業とか、いろいろあるとは思いますが、今回はこの2種類だけを論点とします。右肩下がりの企業などリスクの高い企業への投資は、ぼくのような初心者には難しすぎると思いますので。

 

ぼくらのような、運用資産が数十万円〜数百万円しかないような個人投資家は、成長完了企業よりも、成長企業への投資を好みます。なぜなら、成長完了企業の株を買っても、株価が上がる可能性は低いし、期待できるのは配当や株主優待ぐらいしかないからです。つまり、成長完了企業への投資は、ローリスク・ローリターンなのです。

対して、成長企業への投資は、ハイリスク・ハイリターンです。数年後には株価が2倍にも3倍にもなる可能性があります。

上記2種類の企業の5年間を「人間の5年間」にたとえるなら、成長企業は10歳から15歳、成長完了企業は30歳から35歳、というイメージです。

同じ5年間でも、肉体的精神的に大きく成長するのは、10歳から15歳の5年間であることは、言うまでもありませんよね。

 

 

ぼくは2020年までに元手500万円を2020万円に増やすという目標を設定しているので、成長完了企業にローリスク投資している時間なんてないのです。

多少ハイリスクにはなりますが、よりハイリターンが見込める成長株への中長期投資を選択しています。

 

 

高すぎない価格とは?

次は「高すぎない価格」について説明します。

ぼくが基本投資スタイルとして参考にさせていただいているのは、ゆうゆー投資法です。
→ゆうゆー投資法ブログが別窓でひらきます。

 

ステップ1 :『今後安定して成長すると思われる企業』を複数見つけ、
ステップ2 : それらの企業の株を『割安な価格』で買い、
ステップ3 :『』の条件が崩れない限り、永久に持ち続ける。

※ゆうゆー投資法ブログより引用

ぼくも、最初はこの投資基準で投資しようと思っていました。ですが、ゆうゆー投資法の視点で株式市場を見渡してみると、投資対象になりそうな株がまったく見つかりませんでした。

もちろん、ぼくの探し方が悪いというのも理由としてあるのかもしれません。

 

いくつか「今後安定して成長すると思われる企業」は見つかりはするものの、悲しいことに、それらの企業の株はもうすでに「割安な価格」ではなくなってしまっているのです。

 

 

成長企業を見つけても、その株価が割安になるまで待っていたら、それこそ一生株なんて買えません。株が買えないということは、いつまでたっても元手500万円は500万円のままだ、ということです。

そこでぼくは、「すばらしい企業の株を、割安ではなくとも、高すぎなければ買う」ということにしました。

 

 

割安株を探していたのでは、投資機会を失う

ここからは、魂の師であるゆうゆーさんに対するアンチテーゼになるかもしれません。

ぼくは、「割安株を探し続けていても、見つける頃には人生が終わってしまう」と考えたのです。

 

たとえるなら、、、「家具探し」でしょうか。

 

たとえ話「家具探しでAさんが失ったもの」

 

今年から一人暮らしを始めることにしたAさんは、実家からマンションに引っ越しました。

リビングにはソファーが必要です。

そこでAさんは、ソファーを探しに家具屋をまわることにしました。「品質がよくて、なるべく安いソファーはどこに売っているだろうか」そんなことを考えながら、来る日も来る日も家具屋をまわります。

 

素敵なソファーを見つけても、完璧主義なAさんは妥協しません。「いや、これよりももっといいソファーがあるはずだ。それにこれは値段も少し高く見える。もっと探してみよう」と。

 

それから1年後、近所の家具屋をまわり尽くし、ソファーの相場や品質がわかってきて、Aさんはようやく購入を決意しました。Aさんが買ったソファーは、結局一番最初に見つけた「素敵なソファー」でした。

さて、Aさんが失ったものは何でしょうか?

 

 

投資家志向のあなたなら、Aさんが失った最大のものがわかりますよね。

そう、Aさんが失った大切なものは、「素敵なソファーに座ってくつろげるはずだった、1年間という時間」です。

最初に見つけたソファーを買っておけば、すぐにソファーが利用できて、くつろぎながら1年間を過ごせたはずなのです。

 

そしてこれが大切なのですが、ぼくは投資は自分の性格に合ったスタイルでやったほうが楽しいと思っています。

上の寓話でいうと、ぼくなら素敵なソファーを見つけたら、すぐに買ってしまいます。

たしかに、1年かけてたくさんの店舗をまわって、値段と品質を比較し尽くして、納得のいくソファーを買うのもいいとは思います。ですが、ぼくはそのために失われる時間(ソファーでくつろげたであろう機会の損失)がもったいないと思ってしまうタイプの人間なのです。

 

 

このぼくの性格を考えると、「割安な価格で買う」という縛りを設けてしまうと、おそらく株なんて一生買えないな、と思ったのです。

ですから、ぼくは「高すぎない価格で買う」という基準を設けることにしました。

 

 

「高すぎない価格」の定義

ではここから、ぼくが思う「高すぎない価格」について説明します。

ゆうゆー投資法では、成長率から適正PERを算出します。たとえば、毎年20%の成長率が見込める企業であれば、適正PERは16〜24ぐらいが妥当です。(もろもろのリスク等も考える必要がありますが)

ここでいう成長率の算出法ですが、たとえば売上や営業利益を見て、100億→120億→144億というふうに成長していれば、成長率20%と見積もることができます。(あくまで目安です)

 

で、たとえば、ある株の適正PERが16〜24なら、ゆうゆー投資法の原則でいえば、PER24の株は、「割安ではないから買えない」という判断になるんですね。(例外もあるかもしれませんが)

でも、ぼくなら、これは「買い」と判断するんです。

 

なぜなら、その企業が今後も安定成長し続ける可能性が高いなら、適正PERのままでも株価は上昇していくからです。

たとえば、EPS100でPER20の株があったとしましょう。株価は2,000円ですね。

2年後、成長率20%でこの企業が成長して、EPS144になったとしましょう。このとき、PERが20なら株価は2,880円です。PERは同じなのに、株価は上がっています。

 

ぼくがなにを言いたいかというと、「適正PERで株を持ち続ければ、業績が右肩上がりなら株価も右肩上がりになるはず」という仮説です。

このとき、別に割安株である必要はないんです。成長率やその他もろもろの要素から算出した株価が高すぎなければ、持ち続けてもよい。ぼくはそう考えます。

 

 

結論「成長株を高すぎない価格で買う」

以上、ぼくの性格やゆうゆーさんの教えをミックスして、あくまでぼくに合うスタイルを考えた結果、「成長株を高すぎない価格で買う」というひとつの投資基準が生まれました。

しばらくはこの投資スタイルでいこうと思います。

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