どうも、南郷です。
2016年では初回となる週間成績発表です。
フジ・コーポレーションが下落。2,000円を割り込む
今週のトピックは、フジ・コーポレーションの下落でしょうか。
年明けに発表された増資が原因かどうかはわかりませんが、2,000円を割り込み、本日の終値は1,965円でした。
ぼくは株初心者なので全然詳しくないのですが、ググってみたところ、増資が発表されると短期的には株価が下がる傾向があるらしいです。
とはいえ、増資で現金が得られることも事実で、そのお金をうまく使ってくれるのであれば、問題ないとは思います。
フジ・コーポレーションのIRページを見ると増資理由が書いてあります。タイヤ・ホイールの仕入れスピードを上げて、販売機会ロスを減らすための増資だそうです。
今回、このような増資をおこなう理由を考え、その理由が合理的であれば、将来的にEPSや成長率は下がるどころか上がるはずでしょうし、株価も上がるはずです。ですが、増資発表後のフジ・コーポレーションの株価は右肩下がりになっています。(まだ数日ですが)
フジ・コーポレーションが増資に至った理由を考えてみる
これまでフジ・コーポレーションは仕入れ資金は金融機関からの借り入れに頼っていたようです。ですが、それでは資金調達に時間とコスト(金利)がかかってしまい、販売機会ロスにつながります。
「増資を発表すれば市場は敏感に反応し、株価が下がる傾向がある」という話は一般的ですから、当然フジ・コーポレーションの社長も知っていたでしょう。
それなのに、なぜわざわざ増資を選択したのか?
ここからはぼくの妄想ですが、おそらく社長はこう思ったのでしょう。
「お客様を待たせたくない。”フジでタイヤを買いたい”と言ってくれている、目の前のお客様のニーズを満たしたい」
エニグモのお金の使い方と比較してみる
昨年、巨額の広告費用を投じて、広告の効果が予想以下だった結果、業績予想を大幅下方修正し、株価も落ちているエニグモ。
エニグモのお金の使い方と、フジ・コーポレーションのお金の使い方を比較してみましょう。
エニグモの広告費は、「顧客になってくれるかわからない人にBUYMAを知ってもらうためのお金。今はまだ目の前にいない人を、目の前に連れてくるためのお金」
フジ・コーポレーションの増資は、「既存顧客のニーズを満たすためのお金。目の前にいる人を、もっと感動させるためのお金」
どちらのお金の使い方が有効か?というのは、判断が難しいかもしれません。
ですがぼくは、既存顧客を大切にすればその既存顧客が新たな顧客を連れてきてくれると思います。いわゆる「クチコミ」ですね。
クチコミを増やすには、顧客を本当に大切にして感動させ続けることです。顧客の期待を上回るサービスを提供することです。
客商売で大切なのは、いかに顧客目線になれるか、という視点。
そんなわけで、ぼくは今回のフジ・コーポレーションの増資は良い結果につながるのではないかな、と楽観しています。
来週もこのまま株価が下がるようなら、どこかのタイミングでナンピンをしたいです。