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限界株価と下限株価を再設定。定石としての「ゆうゆー投資法」

どうも、南郷です。

三連休ですね。

さて、今回の記事では、保有銘柄の限界株価を再設定し、下限株価を新たに設定したので公開します。

どんぶり勘定撲滅キャンペーンの一環。新たに「下限株価」を設定

以前、2016年の行動目標でも書いたとおり、今年は数値的結果よりも、売買行動までのプロセスに重きを置いていきます。

というわけで、これまでは限界株価(想定上限株価のこと。これを上回ったら危険水準と判断し、株を手放す目安価格)しか設定していなかったのですが、新たに下限株価を設定することにしました。

※下限株価=これを下回ったら割安と判断し、株を購入する目安価格

「おいおい、今までは設定してなかったのかよ」というツッコミが入りそうですが、そうなんです。下限株価もどんぶり勘定でした。

下限株価を設定した理由

年明けから、中国経済を発端とする不穏な空気や各種報道、日経平均や保有銘柄株価の下落が目につきます。

ぼくは「保有銘柄が下がったらナンピンする」とは思っていたものの、「あれ?ナンピンの購入価格の目安ってどうするの?」と自問自答したところ、これもどんぶり勘定の肌感覚になってしまっていたことに気づき、下限株価をエクセルにしっかりと明記することにしました。

※ナンピン=値下がりした保有銘柄を買い増す行為のこと。平均取得株価が下がるため、値上がり後の利益拡大が狙える。

以前のぼくなら、これもどんぶり勘定で「取得価格から10%も下がったし、そろそろナンピンしようかな」などと買ってしまっていたでしょう。

ですが、今年はどんぶり勘定撲滅キャンペーン実施中なので、そんなあやふやな基準で動いてはいけないと思い直しました。また、今回の自問自答の経緯で、予想EPSも厳密に計算し直し、限界株価も一新しています。

では、さっそくぼくが独自に設定した下限株価と限界株価を見てみましょう。

保有銘柄の下限株価と限界株価

minimum2016-01-09 9.58.00

この表を見てみると、さっそくエニグモのナンピン時期を逸していることがわかります。先月、エニグモが730円前後まで下げた時期があったのですが、今から考えるとこれは明らかにナンピンのタイミングでした。当時は「500円ぐらいまで下がったら買おうかな」などとどんぶり勘定の肌感覚で考えていたので、貴重なチャンスを失ってしまっていたようです、、、残念。

鳥貴族も同様に2,300円以下まで下げたタイミングがあったのですが、これもどんぶり勘定で眺めていたため、投資時期を逸しています。

一方で、限界株価を再設定した結果、鳥貴族とKeePer技研はそこまで割高ではなかったとわかり、一旦は売り候補から外れそうです。

こうして改めて下限株価を見てみると、ウィルグループ、BS11、フジ・コーポレーションが相当割安になっていると判断できます。フジ・コーポレーションの数値に関しては、今回の増資希薄分も織り込み済みです。

ぼくが計算根拠として使っている予想EPSは、独自に割り出した成長率を使い、直近の実績EPSから2年後の予想EPSを算出したものです。

成長率なんてそもそも過去の実績からの妄想数値に過ぎないものですが、これも麻雀と同じで、「自分自身で作り上げた判断基準で動く」というのは、自己成長のために大切なことだと考えています。そもそも正解なんてないんです。

定石も絶対的なものではない

将棋や麻雀では、「この場面ではこう打つのが良い」とされている基礎手順があります。これを定石(じょうせき)といいます。

たとえば麻雀でいうと「序盤に3ピンを切っているリーチ者には、その外側の牌である1ピン2ピンは通りやすい」とか「4マンを切っているリーチ者には、そのスジである1マン7マンが通りやすい」などといった定石があります。

ですが、あくまでこれは定石であって、100%絶対に正しいわけではないのです。麻雀をやっている人ならわかると思いますが、スジで振り込んだことなんて、数え切れないぐらいあるはずです。ぼくも勝負所でスジを頼って振り込んだことは何回もあります。

株式投資に置き換えると、ぼくにとっての定石はゆうゆー投資法です。

ぼくは勝手にゆうゆーさんを魂の師匠とさせていただいており、保有銘柄もゆうゆーさんの保有銘柄とカブっているものが多数あります。ゆうゆーさんは素晴らしい投資家であり、実績も残されています。これから株式市場に参入される初心者でも、ゆうゆーさんを完全パクリ投資すれば、絶対ではなくとも、おそらく高い確率で資産を増やせるでしょう。ですが、それではダメなのです。

なぜダメかというと、完全パクリをしていたのでは、与えられる答えを待つだけの依存型人間になってしまうからです。

もし万が一、ゆうゆーさんがブログをやめてしまったら、完全パクリ投資をしていた人は、もう正常な取引ができなくなるでしょう。そういう完全パクリをしていると、そもそも何が正常な取引かさえわからないでしょうからね。

依存型人間になるというのは、答えに至るまでのプロセス(予想や計算)を踏めない人間になってしまうということです。

学校の勉強でいうなら、問題集の答えを丸写ししている状態です。そんな状態では、答えが提示されていない問題は解くことができません。なぜなら計算プロセスを知らないからです。

株式投資では、答えを求めてはいけないのだと思います。むしろ自分で問題を作って自分で解くという「思考訓練の場」なのではないかと、短い投資人生ながら感じています。

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