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ナンピン目安再考「保有比率を考慮する」

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どうも、南郷です。

先日書いた記事(ナンピン価格の目安を設定。想定株価の範囲外は霧の中?)についてですが、各銘柄の保有比率という重要な観点が抜け落ちていたので、再度考察します。

 

ゆうゆーさんからいただいた一言

先日、ナンピン目安についてゆうゆー投資法ブログのコメント欄で質問したところ、以下のような返信をいただきました。

例えば今のような下げ相場では現金比率が高まる反面、多くの銘柄が以前よりも割安になります。そこでナンピンを考えるのですが、この時点での保有比率や割安さを考えて最も魅力的な銘柄を買い増す、という流れです。
※引用元 ゆうゆーさんのコメント 「ゆうゆー投資法」コメント欄より

ぼくはこれを読んで、はっとしました。

ポートフォリオにおいては、リスク分散のために各銘柄のバランスを考えなければならない。ぼくはただ「平均取得株価から20%下がったらナンピンしてもよい」という目安を作っただけで、各銘柄の保有比率についての考察が抜け落ちていたな、と反省しました。

ゆうゆーさん、気づきをいただきありがとうございました。

 

たしかにそのとおりです。たとえば、同じぐらいの自信度のA銘柄とB銘柄という二つの保有銘柄があり、それぞれの保有比率がAは8%、Bは15%だったとしましょう。(ほかにも5銘柄ほど保有しているとして)

ある日、世界的な暴落がきて、Aは10%値下がりし、Bは20%値下がりしたとします。このとき「よっしゃ!20%値下がりしたからBをナンピンしよう!」と考えてもよいでしょうか?答えは「NO」でしょう。

ポートフォリオ全体で考えると、すでにBは15%も保有しているわけです。これをさらにナンピンしてしまい、保有比率が20%、25%、30%となってしまうと、リスク管理という観点では非常に危険ですよね。

 

いくら銘柄の成長ストーリーに自信があるといっても、ひとつだけの銘柄に集中投資してしまうのは、たしかに成功したときのリターンも大きいですが、必然的に、失敗したときのリスクも大きくなりますよね。

 

ぼくが目指しているのは「息の長い株式投資」であり、「一発勝負の短期決戦なギャンブルではない」のです。

前回の記事では、この観点がすっぽりと抜け落ちていました。今回ゆうゆーさんに質問してみて、本当によかったと思います。危ない沼に足を踏み入れてしまうところでした。重ねてゆうゆーさんに感謝を申し上げたいです。

 

 

というわけで、今回の気づきに際して、前回の記事にも赤文字で加筆修正しておきました。う〜ん、息の長い「賢明なる投資家」までの道のりは遠い、、、

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