どうも、南郷です。
2月最初の週間成績発表をチェックしていきましょう。
今回の主役はウィルグループです。
ウィルグループの業績がすごい
今週は売買なし。
各銘柄が評価益と評価損を行き来する中、エニグモとウィルグループは相変わらず安定してマイナス圏内にとどまっています。
エニグモは四半期決算発表ぐらいしか材料もないので、今後しばらくは株価は大きく動くこともないでしょう。
ウィルグループは本日第3四半期決算発表がありましたが、ものすごく良い数字で驚きました。以下、ウィルグループの決算短信を一部画像引用します。
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※引用元pdfデータ⇒ウィルグループ平成28年3月期第3四半期決算短信
ウィルグループは人材派遣会社です。競争優位性はハイブリッド派遣という手法にあります。従来の作業員派遣では、個々に派遣された従業員への指示系統が煩雑で、派遣先企業と派遣元企業の円滑なコミュニケーションが難しい場面がありました。
ウィルグループの提唱するハイブリッド派遣では、派遣従業員だけでなく、ウィルグループの正社員も現地指示担当者(フィールドサポーター)として、チームとして一括で派遣されます。
派遣先企業としては、個々の従業員にいちいち指示しなくとも、このフィールドサポーターだけに指示していれば、あとはフィールドサポーターが各従業員と密接にコミュニケーションを取ってくれるので、派遣従業員の管理がらくになります。また、フィールドサポーターは現場の状態を知っているので、人員増減の要望にも迅速的確に対応することもでき、これが顧客満足度を上げているであろうことは容易に想像できます。
「派遣して終わり」ではなく、派遣してからも顧客の要望を満たし、末長い付き合いをしていく。ウィルグループのビジネスモデルは、「商品を売って終わり」のフロー型モデルではなく、「商品を売ったあともサポートし続け、チャンスがあれば再販につなげる」というストックビジネス的な性格もあるのではないでしょうか。
ウィルグループの強みはハイブリッド派遣であり、これが同業他社への競争優位性となっています。
怖いのは大手人材派遣企業によるハイブリッド派遣の模倣(パクリ)ですが、ウィルグループ社長は「ハイブリッド派遣を真似しようと思えば真似できないこともないだろうが、大手による模倣にはある程度時間がかかるだろう」という旨の発言をしており、今後数年はハイブリッド派遣による競争優位性は保てそうだな、とぼくは考えています。
ウィルグループは今回の好決算とともに、業績予想上方修正&配当上方修正&優待新設(クオカード1,000円分)も発表しています。
ちなみにぼくが設定しているウィルグループの想定株価は1,328円〜1,992円です。現在株価は797円なので、まだまだ割安ですね。
今後数年間で、大手の牙城をどれぐらい切り崩していってくれるのか。これぞ成長株投資ということで、ウィルグループの将来に期待です。