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週間成績発表【第146週】全部売却⇒スタートトゥデイ、アイドマMC。一部売却⇒ウィルグループ、日本BS放送、サンセイランディック。新規購入⇒ブレインパッド、ダブルスタンダード。【投資方針の抜本的見直し】

どうも、南郷です。

今週は久々に大きく動きました。こんなにたくさん売買した週はおそらくブログ開始以来でも数えるほどだと思います。新規購入銘柄の高PERを見てもらえばぼくの中で大きな投資方針転換があったことは明確なのですが、それは後述しますね。

それでは今週の成績を見ていきましょう。

 

「高PER=悪」という先入観を捨て、チャートを重視することに

weekly20180921

全部売却 9/19 スタートトゥデイ(NISA)           3,255円×100株 損失確定 2,000円
全部売却 9/19 アイドマMC(NISA)                    665円×400株 損失確定 11,600円
一部売却 9/19 ウィルグループ                          963円×100株 利益確定 41,198円(税引き後)
一部売却 9/19 日本BS放送                              1,326円×300株 利益確定 81,996円(税引き後)
一部売却 9/19 サンセイランディック(NISA)   1,290円×200株 利益確定 108,800円
新規購入 9/20 ブレインパッド                        4,873円×200株
新規購入 9/20 ダブルスタンダード                 5,199円×200株

 

今年に入ってから成績が伸びず、特にここ数か月は自分の投資方針に自信がもてず、本やブログなどで情報を集め、自分の中の違和感と不安感をぬぐい去ることができないか、なにかヒントはないかと悩みつつ勉強していました。

2015年12月の株式投資開始以降、最近になって初めて自分のすべての売買履歴をひとつずつ見直しました。賢明なる勝ち組投資家であれば、こういった過去の取引履歴を見直し復習するというのは、日常的におこなっているルーティーンワークでしょう。しかし恥ずかしながらぼくはこれまで、こういった検証作業というか、自分の失敗取引からなにかを学ぼうとする姿勢・意欲がほとんどなかったと認めざるを得ません。これまではたまたま上昇相場で運良く勝てていただけなのに、それを自分の投資方針の優位性や自分の実力であると勘違いし、調子にのっていた部分がありました。そのことを、今年の下落相場が教えてくれました。

ぼくはまだまだ初心者で、最初の2年間はたまたま勝たせてもらっただけだと思うことにしました。もっと謙虚に、努力しなければならない。するべき努力をせずに、「目指せ省エネ投資」なんて言ってた自分が恥ずかしいです。

 

 

さて、懺悔はこのぐらいにして、本題に入ります。

当ブログを昔から読んでいただいている読者様であればすでにご存じかとは思いますが、投資初心者だったぼくは2015年12月から日本株式投資を始めました。投資手法としては、ゆうゆーさんの提唱する「ゆうゆー投資法」をベースに、すぽさんも取り入れている邱永漢さんの「株価が2倍になったら半分売ってタダ株として保有継続する」という概念を組み合わせ、これまでやってきました。

南郷投資法(2018年5月11日更新版)

  • ベースはゆうゆー投資法(4年後の予想EPSから想定株価を設定)
  • 想定株価の範囲内でなら多少割高でも買ってよい(高PERをある程度は許容)
  • 想定株価の範囲内で2倍になる余地がある割安株なら2単元以上購入する
  • 取得株価から2倍になったら半分売って原資回収する(NISA枠なら100%高、通常枠なら税金分も考慮し130%高が目安)
  • 原資回収済み銘柄は「タダ株」に昇格
  • 成長ストーリーが崩れたと判断したら全部売却(タダ株も全部売却する?考え中)
  • 成長ストーリーが順風満帆でも上限株価を超えたら全部売却(タダ株は保有継続)
  • 多少無理をしてでも毎年のNISA枠を使い切る
  • 現金比率はバフェットにならい10%〜15%を保つ(NISA枠と相談)
  • 売却時の手数料は少額なので無視する。(購入時の手数料は取得株価に上乗せする)
  • 税金20.315%は無視できない大金なのでパフォーマンスに反映する。

 

ゆうゆー投資法がベースですから、銘柄選定の基本は、過去数年の売り上げや営業利益、EPSなどの数字が美しい右肩上がりであり、簡単には模倣されないビジネスモデルをもち、スイッチングコストが高く、ストック性もあり、営業利益率が高い、などなど。。こんな感じの選定基準で、いわゆる成長株投資をやっている界隈の皆様とほとんど同じような考え方だと思います。

このような基準でスクリーニングなどかけて銘柄を眺めていると、当てはまる企業はそこそこ見つかります。ですが、そんな右肩上がりの企業だからといって、その株を買えば必ず儲かるというわけではないのが、株式投資の難しいところですよね。ぼくの過去事例でいうと、トレジャー・ファクトリーでマイナス19%、ウェッジホールディングスでマイナス44%、そして直近のTOKYO BASEではマイナス40%という失敗取引を経験しています。

これらの銘柄は、一時期は右肩上がりの人気銘柄でしたが、ぼくは結果として利益確定ではなく損失確定で終わってしまいました。なぜでしょうか?

 

「ぼうやだからさ」

と言われてしまうと仕方ないのですが、これはぼくの銘柄選定眼が悪かったのも理由として当然あるでしょうが、そもそも「買うタイミングが悪かったのではないか?」と考えることもできると思います。

以下の画像は、上記3銘柄の購入タイミングと売却タイミングです。購入は赤い点売却は青い点で記してあります。
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ぼくは最近、いろいろと学んだ経緯から、銘柄選定にはチャートの形も取り入れるべきなのではないか?と考えています。というのも、チャートは占星術でも妄想でもなんでもなく、実際にその株価で買った人がいるという記録であり、現実に起きた歴史ですよね。これって、ぼくらが勝手にビジネスモデルや成長ストーリーや企業の将来なんかをでっちあげる妄想よりも、何倍も価値があり、現実として実態のある売買根拠になるのではないか。そういうふうに考えを改め始めています。(ぼくは昔、チャートなんてただのオカルトだろ、とたいして勉強もせず軽視していましたが、いまは猛烈に反省しています)

もちろん、ビジネスモデルの分析や成長ストーリーを妄想するのは楽しいし、ある程度は銘柄選定の説得力をもつとは思います。ですが、十人いれば十通りの妄想がありますよね。ある決算発表を見て、ポジティブと受け取る人もいれば、ネガティブと受け取る人もいるでしょう。でも、チャートを見て「高値掴みで含み損に苦しんでいる投資家が建値撤退をしたがっているであろう銘柄」と判断するのは、はたして妄想でしょうか?

妄想ではないし、事実に基づく精度の高い予想だとぼくは思います。

 

たとえばトレファクのチャートを見てみると、
Inkedtorefaku_LI
2015年中は1,400円~1,600円の高値圏で推移していましたが、ぼくが購入した2015年12月時点では1,000円前後まで落ちてきていますよね。ちなみに、いまのぼくならこのチャートならトレファクは買わなかったでしょう。なぜなら株価が過去の最高値から大幅に下落しているし、歴史的に証明されている上昇チャートパターン「取っ手付きカップ」が形成されていないからです。

このトレファクのチャートでいうと、2015年中の1,400円以上でいわば「高値掴み」してしまい、損切できずに苦しんでいる株主が大勢いることが容易に想像できます。仮に将来、株価が1,400円以上にトライしようとしても、高値で掴まされて含み損でストレスを抱えながら耐えている株主たちが「せめてプラスマイナスゼロになるまで待とう。買値まで戻ってきたら売ろう」と、1,400円~1,600円のゾーンで待ち構えています。だから、ぼくが買った2015年12月の直後、2016年に入ってから1,400円付近まで上昇していますが、長い上ヒゲをつけ、株価は下落しています。2017年末~2018年1月にかけての上昇で1,200円ぐらいまでいければおもしろかったですが、売り圧力に負けて突破はかなわず、株価は2018年9月現在でも地を這っている状態です。

チャート分析に関してはまだ勉強を始めたばかりなので、解釈がおかしい部分もあるかもしれませんが、ウェッジHDやTOKYO BASEに関しても同じことがいえると思います。高値掴みで苦しんでいる株主がたくさんいる銘柄を新規購入すべきではない。これはぼく自身の経験からもいえるし、歴史が証明していることだと思います。(もちろん、そのような上値が重い銘柄でも、買い勢力が上回り新高値を更新するケースもあるとは思いますので、この”高値掴み銘柄理論”は絶対ではありません)

 

 

スタートトゥデイとアイドマMCを全部売却した理由

以上のような考えがあり、スタートトゥデイとアイドマMCを全部売却しました。両銘柄のチャートを見てみましょう。
Inkedstarttoday_LI

Inkedaidomamc_LI

いかがでしょうか。

まずいえるのは、どちらも見事に上昇分を取り逃がして最後は損切撤退というド下手な取引だということですね。(苦笑)

スタートトゥデイは新高値を更新した2018年4月以降の3,800円前後で買うべきだったし、アイドマMCも同様に新高値更新の800円台で買うのが安全度は高かったと思います。「そんなの後付け理由だろ」といわれるかもしれませんが、過去の自分の取引をこうして振り返り、エントリータイミングの改善をはかることは無駄ではないとぼくは信じています。ちなみにチャートは省略しますが、エムケイシステムも似たような感じで上昇分を取り逃がして損切撤退しています。

 

以上のような思考経緯から、スタートトゥデイとアイドマMCは高値掴みで苦しんでいる株主が多い銘柄と判断し、全部売却しました。ぼくは預言者ではないですが、両銘柄は今後数か月あるいは数年間は、新高値を更新するのは難しいと思います。この予想が当たったかどうか、将来ブログで記事にしますね。(覚えていたら、ですが。笑)

 

 

また、一部売却した各銘柄については、

  • ウィルグループ⇒チャートが崩れていて上値が重そう。しかしタダ株なので全部売却しなくてもいいかな、という打診売り。
  • 日本BS放送⇒チャートの形は悪くはないが、すでに保有から2年半たっているのに、上昇が30%程度しかないのは効率が悪い銘柄と判断し、保有比率を下げた。
  • サンセイランディック⇒チャートの形は悪くなさそうだが自信がもてないのと、現時点で十分に利益が出ているため少し利益を確定しておきたいという恐怖心から。

このような感じです。

ちなみにどうでもいいことですが、今回のサンセイランディック利益確定により、NISA枠での初の利益確定となりました。これまではなにかと運がなかったNISA銘柄ですが、ようやく初の非課税利確ができました。「本当に非課税なのか?」と若干疑っていたのですが、本当に非課税なんですね。(笑) NISA最高!

 

 

かなりの長文になってしまったので、ブレインパッドとダブルスタンダードの購入理由についてはまた今度書きたいと思います。

それではまた来週。

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COMMENTS & TRACKBACKS

  • Comments ( 6 )
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  1. 南郷さん、こんばんは。

    年末に向けて本格的な上げ相場の展開になってきましたね。
    自分もまだまだキャリアが浅いので投資方法は色々模索しています。
    チャートも基本的な事は勉強中です。
    今年は、自分にとって、株つらい状態ですが...
    その中で、学んだ事は、
    途中参加はしない。
    たとえ優良企業で、この先まだ業績が伸びる可能性があっても買わない。
    出来るだけ安い価格帯で仕込めない物は見送ります。
    今はこんな考えで頑張っております (^^)

    • kzさん、こんにちは。南郷です。

      多くの個人投資家が年末に向けて上げ相場だと期待しているなら、逆に下げ相場になる気がして怖いですね。ただ、どんな相場になろうとも稼いでいる人はいるので、ぼくはそのような強い投資家に少しでも近づけるよう、変化を恐れず、もちろん損失も恐れず、精進していきたいと思っています。

      kzさんのおっしゃる「途中参加はしない」というのは、一理あると思います。ぼくも以前はPER至上主義で割安株大好き人間でしたし、今回購入しているブレインパッドやダブルスタンダードといった高PER銘柄は絶対に買わなかった銘柄です。ですが、少しでも勝てる投資家になれる可能性があるのなら、今まで食わず嫌いで避けてきた「チャート」だったり「高PER」だったりも手法に取り入れるべく、挑戦してみる価値はあるかな、と思いました。

      この方針転換がどう出るか、現時点ではなんとも言えませんが、引き続き当ブログで公開していきますので、また読みにきていただけると嬉しいです。

  2. 南郷さん、初めまして。

    投資法が固まったと思っても、常に相場は変化してて
    中々旨く行かない時期が続くと悩みますね。

    自分も去年は順調で、投資法は固まったと思っていましたが、
    今年うまくいかず反省と改善の日々です・・・。

    特に去年、人気銘柄でチャートが崩れて信用買い残が多い銘柄は
    かなり上値が重く厳しいと感じた年でした。

    • 万蔵さん、はじめましてのコメントありがとうございます。南郷です。ブログ読ませていただきました。万蔵さんは毎年プラスで実績をあげられており、すごいなぁと思います。ぼくが大損失で終わったTOKYO BASEでも利益を得られたようで、うらやましいです(苦笑)

      「今年はなんだかうまくいかない」と感じているのはぼくだけではないようですね。個人投資家ブロガーのパフォーマンスランキングを見てみても、今年は苦しい状況にある投資家が多いようですし。(ぼくも含め)

      ぼくのような初心者投資家にとっては、今年は真価が問われる年になるのではないかと思いますし、転機となる年になるような気がします。

      これまで上昇相場でふわふわとした気分で株式投資を続けていましたが、今年になってハンマーでガツンと頭を殴られ、ようやく危機感をもって手法改造に取り組み始めたところです。損失を出しつつも手法改造の過程を当ブログで経過報告していきますので、引き続きよろしくお願いします。

  3. 南郷さん、はじめまして。 

    投資歴5年目のきっこと申します。

    先日南郷さんのブログをリンクさせていただいたのですが、差し支えあるようなら解除しますのでおしゃってください・・・。勝手にすみません・・。

    私は今年の後半戦は、主に10年来最高値更新銘柄、MACDがゴールデンクロスした銘柄を買って、MACDがデッドクロスしたら売却するというのを実験のつもりでやってきました。

    感触としては、まずまずです。(といっても端株投資なので利益はしれていますが)
    特に大きな下落を回避できた銘柄は結構ありました。

    中にはMACDがデッドクロスしても割安性や配当なんかの理由で買ったりホールドし続けた銘柄なんかもありことごとく失敗しています。(アイドマ、タカギセイコーなど)。

    ここまでのような銘柄により強弱が極端にでる相場では、チャートを参考に売買するのもありかなと考えています。

    • きっこさん、はじめまして。南郷です。

      リンク大歓迎ですので、問題ありませんよ。ありがとうございます。

      MACDですか。ぼくはまだテクニカル分析はド素人なので、移動平均線は参考になるかなぁ、ぐらいの位置づけで考えています。今のところ一番重視しているのは、やはり高値更新を最近しているかどうか、抵抗線や支持線などの水平線ですね。

      今後もテクニカルに関しては意欲的に勉強していこうと思います。

      アイドマは逆V字を形成してしまったので、かなり分が悪い形に見えますが、どうなんでしょうね。とりあえずぼくはアイドマからは避難しました。

      またブログ読ませていただきますね。コメントありがとうございました。

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