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週間成績発表【第8週】クラレで初利確も苦渋の決断。往復ビンタ理論の見直し。ボックスを回避するためのルール追加

どうも、南郷です。今週の成績を見ていきましょう。

口座残高、取引履歴、建玉一覧のスクショ

残高は985,753円

今週もたくさんトレードしています。口座残高は985,753円となり、開始資金100万円からは1.5%ほどマイナスとなっています。


クラレ以外のトレードまとめ

今週も主役はクラレですので、まずそれ以外のトレードをまとめて掲載します。いつものように売買根拠はチャート画像に書き込んでありますので、画像クリックで拡大してご覧ください。

8002丸紅
6952カシオ
6723ルネサス
1605国際石油開発帝石
5020JXTG
4689ヤフー
4188三菱ケミカル
3861王子HD

以上です。

この中で特筆すべきはルネサスエレクトロニクスでしょうか。たしか前日比プラス7%ぐらい上昇した陽線の終値で買ったんですが、翌日から2日連続で下がってますね。まさに高値つかみというやつです。エントリーしたときは、ここから1週間ぐらいは連続陽線だろうなと思いつつも、下がる場合はオレンジ水平線までは我慢しようと決めていました。このまま来週も下がるなら損切りです。


クラレの往復ビンタトレードにて初利確

それでは本日のメイントピック、クラレのチャートを見てみましょう。

3405クラレ

クラレでの初利確はしょっぱい利確となりました。この利確では金利と税金引かれて430円のプラスとなりましたが、ここまで5連発の往復ビンタでのマイナスが合計2万円ぐらいなので、トータルでは余裕で大赤字です。

今後もチャート次第ではクラレにエントリーするとは思いますが、おそらくこれまでよりはエントリー頻度は下がります。というのも、今回のクラレの往復ビンタで、トレード手法を少し見直すことにしたからです。いや、「見直さざるをえなかった」というべきでしょう。


仮称「往復ビンタは最後の1発まで受け切ろう理論」の見直し

この理論、机上の計算では正しかったのですが、どうやら実際に実弾トレードでおこなうことには無理があるようです。

膨大な数のチャートを見た結果たどりついたこの仮説は、「相場の転換点で往復ビンタを最後の1発まで受け切る覚悟で、5日線の上抜き下抜きでエントリーし続けていれば、最後の大きな値動きに利益方向で初動から乗ることができる」というものです。たしかに、理論上はこれは正しいのです。どんな銘柄であれ、一定期間のボックス相場(レンジ相場ともいいます)を続けたあとは、上か下かに大きく継続的な値動きが発生します。

その継続的な値動きの際には、株価はつねに5日線の上か下かに滞在し続けます。たとえば上昇トレンドとするなら、株価は5日線の上に滞在し続けながら上昇を続けるんですね。ですから、ボックス相場の終わり頃にうまくエントリーできれば、この大きな値動きに初動から入ることができます。これは絶対です。5日線の上抜きで買いエントリー、あるいは5日線の下抜きで空売りエントリーすれば、大きな値動きの初動に乗ることは確実にできます。


ですがここで、大きな問題が発生します。「往復ビンタによる損失の蓄積」です。

ぼくがクラレの一連のトレードでお見せしたように、5日線の上抜き下抜きでエントリーする手法では、頻繁に損切りが発生します。ボックス相場は、ある一定の狭い価格帯を小刻みに上下する相場のことですが、これはトレンドの転換点でしばしば発生します。ボックス相場のあとは暴騰や暴落が待っているのですが、厄介なことに、このボックス相場はその期間が1か月で終わるのか、3か月で終わるのかが誰にもわからないのです。

ボックス相場は1か月程度で終わることもよくあります。ぼくがクラレに初回エントリーした時点では、ボックスが3週間ほど続いたあとでした。初回エントリーのとき、ぼくはこう考えていました。

「そろそろ1か月のボックスを抜けて、上か下のどちらかに動くはず。膨大な数のチャートを見た経験から、これは断言できる。もし損切りになっても、ドテンでついていけば大きな値動きに初動から乗れるはず。理論上はそうなっているのだから、往復ビンタ覚悟でどこまででもついていくぞ。大きく継続する値動きに乗れれば、蓄積した損失は取り返してプラスで終えられるはず。だから往復ビンタは怖くない」

ぼくはこのように本気で考えていました。そして実際、5回連続の損切りを食らった先週時点でも、まだその考えは変わっていませんでした。

 

ですが、これは以前にブログで触れたと思うのですが、ぼくは改めて気づきました。往復ビンタの連発で生じる損失合計額が大きすぎて、たとえ最後の大きな値動きに初動から乗れて利益を出せたとしても、トータルではマイナスとなる場合、この「最後のビンタ理論」は毒にしかならない、と。



往復ビンタを回避するための新たなルール

このような経緯から、ぼくは新たにルールを追加することにしました。

ルール追加の最大の目的は、往復ビンタを避けることです。それでこの1週間、チャートを眺めながら考えていたのですが、まだ固まってはいないものの、以下のようなイメージでルール追加します。

  • 「ボックスは3か月続く」という前提で考え、ボックスの終わり際でエントリーするよう心掛ける。原則として、ボックスが2か月続いた時点で初回エントリーする。
  • 同じ銘柄で5日以内に2回連続で損切りとなったらしばらく(数日間)エントリー禁止。次のチャンスを待つ。
  • 損切りした足での同日ドテンは原則として禁止。損切り後は数日間様子を見て、再度チャートの形が良くなるまで待つ。

こんなところでしょうか。

日経平均株価構成銘柄やJPX日経400構成銘柄といった売買代金の大きい銘柄のチャートを見ていると、ほとんどのボックスは2か月~3か月で終わることが多く、逆に半年や1年ボックスが続くなんてことはほとんどありません。ここから考え出したのが、「ボックスが2か月続いた時点で初回エントリーする」というルールです。

ボックス1か月で初回エントリーしたクラレは、結局ボックスが2か月続きました。そしてぼくはその1か月間で5回も損切りしたのです。このことから、ボックスが2か月続いた時点で初回エントリーすれば、ボックスを抜けるタイミングまで持ちこたえられる可能性が上がるのではないか、という仮説から編み出したルールです。

ただ、この考え方だと、「じゃあもしボックスが6か月続いたらどうするの?2か月目からエントリーしても、残り4か月もあるんじゃ結局往復ビンタで損失が蓄積してしまうじゃないか」という指摘があると思います。たしかにこの懸念はあります。長いチャートの歴史上、ボックスが半年も続くケースはごくまれですが、ぼくが現在エントリーしている5020JXTGのように、半年近くボックスが続くこともあります。

そこで、この「ボックスが半年続くかもしれない」という懸念点をケアして設定したのが、「同じ銘柄で5日以内に2回連続で損切りとなったらしばらく(数日間)エントリー禁止」というルールです。これは言い換えると、「ボックス2か月で初回エントリーして2回損切りになったら、その回のボックス抜けで利益を取ることはあきらめて次回のボックス形成を待つ」ということです。ボックスを抜けたあとは数か月は上昇か下降のトレンドが発生します。そのトレンドも、数か月後にはまた止まってボックスが始まります。2回損切りになったら、いさぎよくあきらめて次のボックスを待つのです。こうすることで、往復ビンタで6か月間も延々とやられ続けることを防ぐことができます。

もちろん「2回損切りになった次の値動きで入っていたら大きなトレンドに乗れたのに、、、」という後悔は必ず発生するでしょう。ですが、これを言い出したらキリがないんです。「あと1回だけエントリー!次こそは!」と損切りがどんどん増えていき、結局「往復ビンタは最後の1発まで受け切ろう」になってしまうんですよ。くやしいですが、2回損切りになったらあきらめて次のボックスを待つほうが、おそらくですが長期的には勝てると思います。

 

また、ドテンに関してですが、こちらもしばらくは禁止しようと思います。たくさんチャートを見てきた経験上、要所でのドテンの勝率が高いことは明らかなのですが、やはりここでも、「往復ビンタは最後の1発まで受け切ろう」になってしまうのです。とはいえ、このルールに関しては、たとえば「損切り同日のドテンは原則禁止だが、同じボックス期間中に1回だけならしてもよい」など、特例を設けてもよいのかもしれません。いずれにせよ自制心が必要となります。



現在エントリー中の銘柄はルール違反じゃね?

と、ここまで書いて現在エントリー中の銘柄のチャートを見直してみました。ボックス2か月目のルールに合っているのはJXTGぐらいでしょうか。

「あかんやん」というツッコミが聞こえてきそうですが、これには理由があります。

というのも、ぼくが現在試している手法はいくつかあって、「往復ビンタは最後の1発まで受け切ろう理論」はそのうちのひとつにすぎないのです。これはわかりやすく言い換えると「ボックス抜けで利益を狙う手法」です。

ぼくが現在試している手法は具体的には以下のようなものがあります。

  • ボックス抜けを狙う手法(往復ビンタは最後の1発まで受け切ろう理論)
  • ボックス抜け後、最初の押し戻しで入る手法
  • 上昇トレンド途中の一時的な下げを狙う手法
  • 下降トレンド途中の一時的な上げを狙う手法

たとえばぼくが意識している「3か月ごとの日柄」というものがあります。これは昔から相場師のあいだで語り継がれてきたことですが、トレンドには一定の周期があるというのです。実際にチャートを見ていてもたしかに周期は存在しており、上昇・下降・ボックスの3つの相場は、その多くが3か月や6か月といった周期で移り変わるのです。レイモンド・A・メリマンの提唱する相場サイクル理論では、ひとつの波は80%の確率で15~21週間で終わるとされており、これもおよそ3か月ですよね。

実際にチャートを見てみると、「3か月上昇したあとに3か月ボックス、それから暴落が始まり、これも3か月続く」みたいな動きがたくさん出てきます。本当に不思議なのですが、この「3か月の日柄」は偶然とは思えない頻度で出現します。

こう言い換えることもできます。「一度発生したトレンドは、3か月は続く可能性が比較的高い」と。こう考えるなら、たとえば3か月間のボックスを抜けたあとの一度目の押し戻しで入ることは、なんら不自然ではありませんよね。たとえばルネサスは上昇が2か月続いていますが、あと1か月ぐらいは上がるかな?という視点で買いエントリーしています。

 

むこう1年間ぐらいはいろいろな手法を試して、チューニングしつつ自分に合った手法を構築していくのかな、と思っています。まだまだ修行の日々です。それではまた来週。

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