どうも、南郷です。今週の成績を見ていきましょう。
口座残高、取引履歴、建玉一覧のスクショ



今週は手仕舞いのすべてが損失確定という、散々な結果となりました。
今週のチャート
では今週売買した銘柄のチャートを一気に掲載します。いつもどおり、売買根拠は画像に書き込んでおりますので、画像クリックで拡大してご覧ください。
日立造船と三菱ケミカルの損切りはナイス損切りだったと思います。
あと失敗してますが、T&DとJXTGの底練りからの上昇狙いの買いエントリー、これも感触は悪くないです。どちらも来週は爆上げする気がしてならないのですが、JXTGは5日以内に2回連続損切りとなったので、しばらく静観です。T&Dは形次第では入るかもしれません。
オリンパスはいいタイミングで空売りできたなと思います。玉追加も淡々とできました。もう暴落するしかない形だと思うのですが、読者のあなたはどう思いますか?
オリコとルネサスは2連続高値つかみになってますが、この手法でやり続ければトータルでは勝てるはずなので、気にせず追加追加追加。
丸紅と王子HDは利益を伸ばしているところです。この「利確を我慢する時間」というのが一番苦しい時間ですね。翌日には大きく逆行して利益を削られるかもしれないし、順行して利益がさらに伸びていくかもしれない。どちらに動くか、それは神様にしかわかりません。ですが勝ち組トレーダーが口をそろえて言うのは「チキン利食い(早すぎる利確)は損切りが遅れることよりも罪深い」という主旨の言葉です。かといって、欲張りすぎるのもいけません。なので遅くとも来週には利確すると思います。逆行して損切りにならなければ、の話ですが。
トレード再開からアッという間の2か月。大きく成長しました
今週も失敗トレードの反省と手法の改善・見直しに励んでおりました。
気づけば今年6月頭にスタートした新手法でのトレードもすでに2か月が経過し、この2か月で実戦を通して大きく成長できた実感があります。当初のトレードを振り返ってみると、「エントリーと手仕舞いのタイミングがおかしいぞ」というものがチラホラというか、たくさん見られます。もちろん、現在もまだまだエントリーは甘いし利確も損切りも遅いのですが、そんな未熟な目から見ても、2か月前というのは今以上にダメだったなと思います。
半年かけて机上で学んだことは、2か月の実戦には遠く及ばない「オママゴト」だったということです。
その象徴的な事例がクラレの往復ビンタ劇(合計損失2万円)です。机上のトレードでは絶対に勝てる手法だと確信しても、先が見えないリアルタイムのチャート上で、マネープレッシャーを受けながらするトレードでは、同じ手法でもまったく異質なものになります。それがわかっていなかったぼくは、まず2万円という最初の授業料をミスターマーケットに払いました。ミスターマーケットに払う授業料は、すべてのトレーダーが通るべき道であり、この先もたくさん払うことになるでしょう。しかしここで挫折していては勝ち組トレーダーになることはできません。
講義内容「自説を過信せず、自分の過ちを認め、考えを見直す」
byミスターマーケット 講義料金:2万円
このような有料セミナーを受けたと思うことにします。
「昔の自分はへたくそだった」と認識できることこそ、自分が成長したことの証です。おそらく半年後にはまた「半年前の自分はドヘタだった。あの頃はなにもわかってなかった」と言うでしょう。それまでの過程が楽しみです。
手法はひとつずつ試すほうがいいかもしれない
これまでの2か月、ぼくはいくつかの手法で多種多様な銘柄をトレードしてきました。それは、思いついた手法をなるべく短期間のうちにたくさん試して、一刻も早く勝てる手法を構築したいという気持ちからの行動でしたが、考え直すことにしました。
というのも、あまり手法や銘柄が分散してしまうと、それぞれのトレードにかけられる時間と労力が散ってしまい、結果としてどの手法も理解が浅いまま終わってしまう、という懸念を感じ始めたからです。
5つも手法を分散して試しながらどれも中途半端に終わってしまうよりも、ひとつでもいいから「これだ!」と思える手法を突き詰めていくほうが、長い目で見ると有益なように思うのです。言い換えると「器用貧乏はやめて、一芸に秀でる」ということです。いや、ひとつも器用にできてないので、現状では「器用貧乏」にすら届いてませんが(苦笑)
今後はシンプルな手法に統一します
というわけで、今後しばらくは、シンプルな手法でエントリーしていくことにします。
どういう手法かというと、以下の2局面を狙う手法です。
- 「長い上昇後の横ばいからの下げを取る」(天井圏で空売り)
- 「長い下落後の横ばいのあとの上げを取る」(底値圏で買い)
2局面と書きましたが、天井圏と底値圏はチャートの上下を逆にして眺めるとほとんど同じ形状なので、実質的にはひとつの手法といえます。
なのでこの手法を一言でまとめるなら、「数か月スパンのトレンドの転換を狙う手法」です。
実際のチャートで見ていただくほうが早いですから、ぼくが現在この手法でエントリーしている銘柄のチャートをご覧ください。
これらすべてが、「数か月スパンのトレンドの転換を狙う手法」でトレードしている銘柄です。オリンパスのみが天井圏で、ほかすべて底値圏からの上昇を狙っています。
こうして並べてみると、東急不動産は少し上がってしまったあとの天井圏にも見えますが、それでもまだ底値圏だと思います。
この手法でぼくが注目しているのは月足です。月足で直近半年や1年、一方的に下げ続けてきた(または上げ続けてきた)銘柄を狙っています。
理想は「半年上げ⇒半年横ばい」か「半年下げ⇒半年横ばい」
膨大な量のチャートを見た結果、ほとんどすべての銘柄に当てはまる法則を見つけました。
その法則とは、
「半年ほど横ばいが続いたあとに発生したトレンドは大きな値幅を動く」ということです。
横ばい後に発生する値動きの方向は、数えたわけではありませんが、「長い下げのあとの底練りからの上昇」や「長い上げのあとの天井圏からの暴落」が多いです。ここだけを狙うのです。
もちろん、底練りが失敗して底割れし、底だと思っていたラインを下抜いてさらに数か月下がり続けることもありますが、そのような値動きにはついていかないと決めておくのです。たとえばJXTGの底練りは500円を下限としたきれいな形になっていますが、来週には500円を割って400円や300円まで下がる可能性もゼロではありません。

「底割れしたらドテンショートで下げを利益にしてやろう!」と考えるとまた往復ビンタになってしまうので、もし底割れした場合、くやしいですが、ここは下げを取るのはあきらめるのです。エントリーする方向を片方に絞ることで、損失を限定し、エントリーする場面を厳選するようになるはずです。
いつかの記事で書きましたが、ドテンは初心者には難しい。これは事実でした。ぼくがクラレのトレードでお見せした5連発往復ビンタ。これが現実です。
なので、
「ドテンは当面禁止」
「5日以内に2回連続損切りになったら、冷静になるために同銘柄でのエントリーをしばらく禁止する」これらのルールを付け加えたのです。
収益機会が減ってしまう、、、という気持ちもありますが、それよりもまず、資金を守ることのほうが大事です。これまでの2か月を見ると、くやしいですが利益よりも損失のほうが大きく、資金が減っている事実があります。これは受け入れなくてはいけません。一言でいうと「ぼくはへたくそ」ということです。
へたくそが短期間に何度も何度もトレードすれば、損失がどんどん増えてマイナスが膨らむ一方です。これは明らかです。なので、エントリー場面を厳選して、当面は「底練りからの上昇」か「天井圏からの暴落」しか狙わない。これ以外の動きにはついていかない。それでしばらくやってみよう。そう決めたのです。
エントリー場面を限定することで、失敗の検証がしやすくなりますし、次に活かすこともより効率的にできるようになります。たとえるなら、ボウリングと似たようなものです。
ボウリングの効果的な上達法
トレードの上達法に通ずるのでボウリングの話をします。
ボウリングはボールを投げてピンを倒すゲームですが、初めてボウリング場に行くような初心者は、よほどセンスがない限り1ゲームで80ピン倒せるかどうかというところです。1回でもスペアが取れたらいいほうでしょう。
ぼくはハイスコアは200を少し超える程度ですが、ボウリング初心者に投げ方を教えて一瞬で上達させたことが何度もあります。彼らは1ゲーム目では40~70ピンしか倒せなかったのに、ぼくが教えたあとの2ゲーム目では100ピン~150ピン倒せるようになります。
どうやって教えるかというと、
- 立ち位置を決めて、毎回必ず同じ場所から助走をスタートし、歩数も統一する
- 床のしるし(スパット)や木目を見て、毎回同じ場所を通す
- 毎回同じ重さ、同じ指穴(穴の深さや配置)のボールを使う
- 毎回同じ大きさのシューズ(マイシューズ推奨)を使う
- 毎回同じボウリング場の同じレーン(可能ならば)を使う
最後の3つは言い過ぎですが、最初の2つは鉄則です。これを守るだけで、50ピン倒せなかった初心者が一気に100ピン倒せるようになります。
なぜこれで上達するのかというと、立ち位置を決めて、ボールを通す場所を毎回同じにすることで、失敗原因の特定を容易にするからです。ボウリングの初心者というのは、なぜ自分の投げるボールがまっすぐ行かないのか、なぜ狙ったところに行かないのか、わかってないんですね。ただ単に「自分は運動神経が悪いから」とか勘違いしてます。
そうではなくて、ただ方法を知らないだけなんですね。失敗原因を特定する方法を知らないんです。これがわからないから、なぜ自分が失敗するか永遠にわからない。毎回違う場所に適当に立って助走をし、適当な歩数で、適当なスパットを通していたのでは(というかスパット見てない)、自分の投球の失敗原因を特定できません。
逆に、すぐに上達する人は、毎回同じ位置から助走をスタートし、同じ歩数と歩幅で、同じスパットを通し、同じフォームで投げます。たとえば右から2番目のスパットを通して投げたら右にずれてストライクが取れなかった場合、じゃあ次は右から3番目のスパットを通してみよう、というふうに失敗原因を特定して改善していくことができるんです。
話をボウリングからトレードに戻すと、ここ2か月のぼくのトレードは、まさにボウリング初心者のそれでした。毎回投げるボールの重さが変わり、毎回違う指の入れ方で投げ、毎回違う靴を履いて、違うスパットを通してボールを投げていました。
これでは上達するわけがありませんよね。
ぼくは今後当面は、「天井圏からの下げ」と「底値圏からの上げ」だけを狙うことにします。これは、なにも知らなかったボウリング初心者が、今後は助走開始位置を決めてスパットを見てボールを投げるようになったということです。もちろん、それだけで全部ストライクを取れるようにはなりません。方法は知識として理解できても、毎回同じフォームで投げる技術や、毎回同じスパットを通す技術がまだ身についてないからです。つまり練習が必要ということです。しかし、ほかの初心者と決定的に違うことは、少なくとも失敗原因を特定して、次に活かすことができるようになったということです。
これは大きな進歩だと思います。
それではまた来週。
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