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【超役立つ】トレード開始から3か月目。現在のトレードルールまとめ。ニュースは見るな!【初心者必読】

どうも、南郷です。二日連続の記事投稿となりますが、無性に書きたくなったので書いておきます。この記事では、現状のトレードルールを総括し、再確認します。

煩雑になってきたのでルールをまとめる

2018年末から約半年間、机上での「チャートのお勉強」をしたあと、2019年6月頭から種銭100万円で実弾トレードを始めました。机上の理論では勝てるはずだった手法も、実弾トレードでは苦渋を舐め続けています。100万円でスタートして現在は95万円となっており、2か月連続の負け越しで、おそらく8月もこのままいけば負け越し。3か月連続の負け越しとなるでしょう。

トレードの理想と現実、チャートの有益さと無益さ、手法の無力さ、自分のメンタルの弱さ、利確と損切りの難しさなど、もろもろの感情をこの2か月の実弾トレードで経験してきました。そんな中で、売買ルールに関してもチューニングの必要性を感じ、都度修正加筆してきました。

毎週のようにルール追加と修正をおこなってきたので、実際現状のルールはどうなってるの?という読者様もおられると思います。そこで今回の記事で、一度ルールを箇条書きでまとめ、再確認しておくことにします。

南郷のトレードルール2019年8月10日更新版

それでは現時点でのトレードルールをジャンルごとに説明します。

「日常生活編」「資金管理編」「監視銘柄編」「エントリー編」「損切り編」「利確編」というふうにジャンル分けしました。

 

トレードルール「日常生活編」

  1. ニュースは見ない(テレビ・ネット・新聞などすべての媒体)
  2. 相場を見てもよい時間帯は14時~15時だけとする
  3. ダウ平均や日経平均などあらゆる指標は無視する
  4. 監視銘柄やエントリー中銘柄に関する話題は無視する
  5. 株に関する書籍・ブログ・SNSなどは見ない

それぞれ補足説明します。

【1】ニュースは見ない(テレビ・ネット・新聞などすべての媒体)

ニュースはノイズなので極力見てはいけないと思っています。具体的な番組名を挙げると、

・WBS(ワールドビジネスサテライト)

・モーサテ(モーニングサテライト)

この2つは特に有害だと思います。他人の相場観なんて見るだけ無駄だし毒にしかなりません。

ぼくは純粋に自分の判断だけでチャートだけ見てトレードしたいので、無駄な情報はなるべく排除しています。なぜなら、たとえば「A社の新製品がバカ売れしている」というニュースを見てしまったとしましょう。たまたまそのA社が監視中銘柄だった場合、無意識レベルで「A社の新製品がバカ売れしているので業績はよくなり、株価も上がるはず」という買いバイアスがかかってしまいます。そういった無意識の買いバイアスにより、チャートでは空売りすべきところ、あるいは買いを損切りすべきところなのに、それができなくなってしまうかもしれません。

極力ニュースは無視しようとしていても、そういった情報は無意識レベルで判断を狂わせる材料となりうると思います。

なので、どこの株価が上がったとか下がったとか、どこの新製品がすごいとか、どこの社長がスキャンダルを起こしたとか、そういったニュースは極力目や耳に入らないように気をつけています。

ただ気をつけていても、ニュースのほうから不意に目や耳に飛び込んでくる場合もあるので、それは無視するようにしています。

 

【2】相場を見てもよい時間帯は14時~15時だけとする

ぼくは現在は日中でも比較的自由に相場を見れる環境にあるのですが、それでも相場を見る時間帯は14時~15時だけと決めています。相場を見るというのは、具体的にはPCやスマホで監視銘柄のチャートを確認し、状況に応じて売買注文を出すということです。注文方法は原則として「引け成り行き」での予約注文です。14時45分頃になればその日の日足はほとんど確定するので、タイムリーに日足終値で入ることができます。ごくまれに、15時直前に逆行して陽線が陰線に変わったりもしますが、売買代金の大きな銘柄ではこういったケースはほとんどないので、あまり気にしなくていいと思います。

勝ち組トレーダーになるためには、再現性のある損小利大トレードを繰り返す必要があります。ここでいう「再現性のあるトレード」とは、似たようなチャート形状で同じ手法でトレードすると、毎回だいたい同じ結果が得られるトレードという意味です。再現性のあるトレードをするためには、以前ボウリングの例でも書いたように、売買タイミング(時間帯)やチャート形状などを統一して、同じ要素で同じ手法でのエントリーを繰り返すことが重要だと思っています。今日は寄り付きで買って、明日はザラ場で売って、明後日は引けで買う、みたいにフラフラしたトレードをしていると、再現性のあるトレード手法を構築することは難しいでしょう。売買タイミングが日によって違うのでは失敗原因の特定が難しくなってしまうからです。

また、ザラ場を見ないことで得られるメリットはほかにもあります。精神の落ち着きが得られますし、本業に集中できます。日中は本業で忙しくて相場なんて見る暇がないという人は、早朝や夜にチャートを見て、「寄り付き成り行き」で予約注文を出して仕事に行くという方法もありますし、これでも十分に再現性のあるトレード構築はできると思います。

 

【3】ダウ平均や日経平均などあらゆる指標は無視する

昔はダウ平均や日経平均をドキドキしながら見てから監視リストを見る、なんてことをしていましたが、最近は見なくなりました。ダウや日経というのはあくまで平均ですから、個別株で見ると日経が暴落していても下がっていなかったり、日経が上がっていても下がっている銘柄があったりします。ここでも最重要視するのはチャートです。

イメージとして、ダウが下がった日の翌日は日本株も下がるという印象はありますが、これも同様で、個別株では上がったり下がったりしています。歴史的な大暴落ならさすがに全部の株が下がりますが、そういった大暴落の場合は数日前からチャートに予兆が出ますので、大丈夫だと思います。万が一そのような大暴落の日に買いで入っていたとしても、損切りすればいいだけのことです。

それよりも、やはり大切なのは再現性のあるトレードをするために努力するということです。ダウや日経など各種指標は無視して、個別株のチャートに向き合い、ひたすら同じ手法を繰り返していき、失敗原因をつきとめて改善していくことにしか、上達の道はないと思います。

 

【4】監視銘柄やエントリー中銘柄に関する話題は無視する

これも「ファンダメンタルズ的な要因を排除する」という主旨のルールです。どこどこの新製品が売れているとか、社長が不祥事で逮捕されたとか、そういったニュースはなるべく聞きたくないですし、もし知ってしまったとしても、無視するように心がけています。

ニュース内容がポジティブ・ネガティブどちらであっても、それによって無意識下でバイアスがかかってしまいますし、取るべき行動を取るための妨げとなる可能性があるからです。「この銘柄は今期は爆益間違いなし!」というニュースを聞いてしまっては、損切りすべきところで損切りできず、お祈りホールドする理由に無理やりこじつけてしまうでしょう。

 

【5】株に関する書籍・ブログ・SNSなどは見ない

昔から勝ち組相場師は述べています。「他人の相場観を聞くことほど有害なことはない」と。ぼくも同様に考えており、他人のビジネスモデル分析や業績予想、新製品の売れ行き予想、現在の株価は割安か割高か、などはすべてノイズにしかならないと思っています。

やはりファンダ要因というのは、受け取り方によってポジティブにもネガティブにも解釈できてしまうし、自分に有利な解釈を選んでしまうのが人間というものです。それに対して、チャートは一切ごまかせません。たとえば「20日線を終値で割ったら損切り」と決めて買いエントリーした場合、翌日に20日線を終値で割ったら問答無用で損切りするだけなのです。下がった理由なんて知る必要はなく、ただトレーダーがすべきことは、エントリー時に決めた損切りラインを守って淡々と損切ることだけです。そこに一切のごまかしはありません。

株やFX、仮想通貨や商品先物、トレードや投資手法に関する書籍やブログ、情報商材は山ほどありますが、その99%が便所紙以下の役にも立たないゴミです。これは断言していいと思います。

たまたま株を始めた時期が上昇相場で、損切りプランもないままに買い一辺倒のギャンブル手法を初心者がやって、たまたまうまくいったのです。無謀なナンピンや信用取引をして、完全に運で勝てただけなのに、それを実力と勘違いして本を出したりセミナーで偉そうに講演したり、よくそんな恥ずかしいことができるなと逆に感心しますが、彼らの99%は偽物です。本物の勝ち組相場師は表舞台には出てこないし、ひっそりと生活しているはずです。

ただ、ごくまれにですが、表舞台に出てくる勝ち組トレーダーもいます。トレード手法やメンタル面について、非常に有益な書籍やブログがわずかながら存在することも事実だと思います。そういった秀逸なものなら、たまに参考程度に読むことは問題ないとは思いますが、それでもやはり他人の意見であることに変わりはないので、あくまで話半分に聞いておくことです。マーケットという戦場で、信じられるのは自分自身だけです。ぼくが愛読している書籍やブログについては、いつかぼくが勝ち組トレーダーになれた日に公開するつもりです。そうですね、少なくとも月の収支がプラスに転じ、数か月連続で安定して勝てるようになるまでは公開しないでおくほうがいいでしょう。

なぜ今公開しないかというと、もしぼくがこのまま負け組トレーダーから抜け出せなかった場合、それを読んだせいで負け組のままで終わったという判断の仕方もできるからです。ぼくは読者のみなさんに提供する情報の内容は厳選すべきだと思っていますし、便所紙以下の書籍やブログは共有すべきではないと考えています。現時点ではぼくがまだ勝ち組トレーダーではないので、書籍もブログもあまり積極的に共有すべきではないという気持ちがあるのです。

 

トレードルール「資金管理編」

  1. すべてのトレードは最小単元の株数でおこなう
  2. 建玉の上限金額は元本の70%までとする
  3. 株価2,500円以下の銘柄しかエントリーしてはいけない

資金管理に関しては昨日の記事で詳しく書いたので補足説明は割愛します。

※2019年11月22日追記。資金管理とポジションサイズについては以下の記事で新ルールを設定しています。

⇒週間成績発表【25週】超重要ルール追加!ポジションサイズと暴落対策

 

 

トレードルール「監視銘柄編」

  1. 「日々監視銘柄リストの母体グループ」を作成する
  2. 「日々監視銘柄リスト」を作成する
  3. 「日々監視銘柄リスト」の銘柄削除と引き継ぎ

補足説明します。

【1】「日々監視銘柄リストの母体グループ」を作成する

日々監視銘柄リストの母体グループとは、日経平均株価構成225銘柄とJPX日経400の構成400銘柄のうち、株価が2,500円以下のものを集めたリストです。日経平均構成銘柄とJPX日経400構成銘柄は重複している銘柄もあり、重複銘柄を整理すると実際は450銘柄ほどになるのですが、そこから2,500円以下の銘柄のみに絞ると200銘柄前後になります。これが母体グループとなります。

母体グループの銘柄入れ替えは、3か月か半年に1回ぐらいでいいかなと今のところ考えています。

 

【2】「日々監視銘柄リスト」を作成する

毎月末に、母体グループから日々監視銘柄リストを作成します。約200銘柄すべてのチャートを見ていき、翌月にエントリーできる形になりそうだなと判断した銘柄をリストに入れていきます。日々監視銘柄リストへの登録数は30~50銘柄ほどです。

日々監視銘柄リストに登録した銘柄は毎日の早朝や夜にチャート形状を確認し、今後の値動きをイメージしておきます。「今日か明日にはいよいよエントリーできそうだな」という形になったら、エントリー直前銘柄として紙のメモ帳(スマホのメモ帳でもいいですが)に証券コードと銘柄名と売買区分を書いておきます。このエントリー直前銘柄のメモ帳への記載数は、だいたい3~5銘柄書いてあります。

そして平日14時~15時に相場を見ます。ほぼ完成した日足を見て判断し、エントリーと手仕舞いをその日の終値で原則「引け成り行き」予約注文でおこないます。

 

【3】「日々監視銘柄リスト」の銘柄削除と引き継ぎ

1か月監視していても、イメージした形にならずに大きく動いてしまうケースも多々あります。そんなときは追いかけることはせず、日々監視銘柄リストから削除してフォローをやめます。銘柄リストからどんどん削除していくことで、イメージどおりに動いている銘柄のみが厳選され残っていくことになります。

1か月監視を続けた時点で再び月末を迎えるのですが、このときに監視銘柄がまさにエントリー直前の良い形になっているケースもあります。そんなときは、当たり前ですが翌月の日々監視銘柄リストに当該銘柄を引き継ぎます。

 

トレードルール「エントリー編」

  1. 「底練りからの上昇」か「天井圏からの下落」だけを狙う
  2. 買いは下がった足で押し目買い、空売りは上がった足で戻り売り
  3. エントリー時に損切りラインを設定しこれを必ず守る
  4. 損切りラインを無視した場合、ペナルティとして全建玉を手仕舞い、その週と翌週いっぱいはトレード禁止とする
  5. 決算発表をまたがない
  6. 5日以内に2回連続で損切りになった銘柄はしばらくエントリー禁止

補足説明しますね。

【1】「底練りからの上昇」か「天井圏からの下落」だけを狙う

原則として以下の局面しか狙いません。

「底練りからの上昇」⇒半年以上一方的に下がってきたあとに3か月以上の横ばいを続けている銘柄。ここからボックスを上抜けして上昇を始める瞬間、押しを待って買いエントリー。

「天井圏からの下落」⇒半年以上一方的に上がってきたあとに3か月以上の横ばいを続けている銘柄。ここからボックスを下抜けして下落を始める瞬間、戻りを待って空売りエントリー。

 

【2】買いは下がった足で押し目買い、空売りは上がった足で戻り売り

これまでの2か月間のトレードの中で大きな損切りになったケースを分析しました。ルネサスやオリコのように上に前日比5%以上飛んだ日の陽線終値で買って即逆行して損切り、いわゆる高値つかみになったものが印象に残っています。オリンパスも大きな損切りにはなりましたが、あれも1回目の空売りエントリーは悪くはないタイミングで空売りできました。実際、1回目の空売り後は一度は利益方向に動いていました。ですが、2回目と3回目の追加売りが「安値売り」になっており、その後の反発上昇で大きく損切りすることとなりました。

これらの失敗原因を分析すると、以下の仮説が浮かんできました。

・良い形であっても前日比5%以上動いた日の終値で入るのは危険。

・その「飛ぶ動き」は見送って、数日後に押し戻しで入るほうが勝てそう。

文字ではわかりにくいのでルネサスのチャートを掲載します。白文字で書いた場所は飛んだ足なので見送って、赤文字で書いた足で買う、というイメージです。

飛んだ足は見送って押し目買い

こう書いておきながらルネサスは上に飛んだ足でまた買っちゃってるんですけどね、、、まぁそれは今後改善していくとして。(苦笑)

空売りも同様に、大陰線で下に飛んだ足で入るのではなくて、それはあえて見送って3本ほど陽線で戻したあとに空売りする、いわゆる戻り売りのほうが戦いやすい感じがするのです。その手法でエントリーしているGMOインターネットを見てみましょう。

戻り売り

飛んだ足で高値つかみや安値売りをしてしまうと、翌日に逆行するとだいたい大きな値動きになるので、いきなり含み損が5%とかになってしまい、即損切りコースになってしまいます。これよりも、飛んだ足は見送って押し戻しを待ってから入るほうが、損切りラインも近い位置に設定しやすいし、なおかつ、利益方向に動いた場合は飛ぶ可能性も高いはずです。

これはルネサスやオリコの損切りトレードから学んだことですし、クラレの往復ビンタでもこれが徹底できていればあそこまで連続で損切りにはならなかったと思います。飛んだ足は見送って押し戻しを待つ。これは徹底したいところです。

ただこの「飛んだ足」というのは定義が難しいのですが、今のところの認識では「前日比5%以上動いた足」ぐらいに考えています。ですがチャートの形状によっては飛んだように見えないときもあるので、そこは随時チューニングが必要かなと思います。実戦の中で調整していきます。

 

【3】エントリー時に損切りラインを設定しこれを必ず守る

【4】損切りラインを無視した場合、ペナルティとして全建玉を手仕舞い、その週と翌週いっぱいはトレード禁止とする

これまでの2か月間、じつは損切りラインを決めないままエントリーしたトレードが何度かありました。「損切りラインはエントリー後に決めればいいか」などと軽く考えていたのですが、これは大反省しています。いかなる場合においても、損切りラインはエントリー前に決めておかなくてはいけません。なぜなら、エントリー後に損切りラインを決めようとすると、保有玉バイアスがかかってしまい、自分に甘い損切りラインを設定してしまう可能性があるからです。

ですから、エントリーする際には必ず損切りラインを設定し、「ここを抜いたらつべこべ言わず損切りするぞ」と心に誓ってエントリーしなくてはいけません。

また、ペナルティに関してですが、これは損切りラインを無視しないよう、自分を戒めるためのルールです。ぼくの好きな漫画「ハンターハンター」に念能力という必殺技みたいなものがあります。自分に架した制約が重ければ重いほど念能力は強力なものになる、という設定があるのですが、ぼくのペナルティもまさにこれと同じです。ハンターハンターの登場人物クラピカはその能力(拘束する中指の鎖)を幻影旅団のメンバー以外に使った場合、自分が死んでしまうという制約を設けたのですが、ぼくは損切りルールを破ったらその週と翌週の合計2週間はトレード禁止という制約をつけました。クラピカほどではないですが、ぼくなりの覚悟です。

トレーダーにとって、収益機会にエントリーできないのは致命的ですから、これは大きな制約となって自分を律してくれるはずです。「律する小指の鎖!!(ジャッジメントチェーン)」

 

【5】決算発表をまたがない

これは最近になって改めて思ったのですが、決算発表はたとえ四半期決算であれ、やはりまたがないほうが無難ということです。8月上旬は四半期や半期など、多くの企業の決算発表時期でしたが、フォローしている銘柄の動きが急に飛んだり、まさに入ろうとしていたのにいきなり逆行して入れなくなったり、もし入っていたら大損していた、などというケースが多々見られました。

なので今後は、数日後に決算発表を控えているような銘柄にはエントリーしないよう注意します。

 

【6】5日以内に2回連続で損切りになった銘柄はしばらくエントリー禁止

これはクラレの往復ビンタトレードから得た教訓です。

5日以内に2回連続で損切りになるということは、ボックス真っ最中か、これからボックスに突入する可能性が高く、今後数週間の往復ビンタ期間に巻き込まれる危険があります。なので、頭を冷やすという意味でも資金を守るという意味でも、5日以内に2回連続損切りになった銘柄にはしばらく(少なくとも数日間は)エントリー禁止とします。

 

トレードルール「損切り編」

  1. エントリー時に必ず損切りラインを設定する
  2. 損切りラインを抜くまではホールドしてよいが、移動平均線が折れたら早めに逃げる
  3. イメージした動きにならない場合は早めに逃げる
  4. 時間決済の概念(検討中)

補足説明します。

 

【1】エントリー時に必ず損切りラインを設定

これはすでに説明したので割愛。

【2】損切りラインを抜くまではホールドしてよいが、移動平均線が折れたら早めに逃げる

これはオリンパスの空売りで気づいた学びです。チャートを再掲しておきましょう。

7733オリンパス

画像クリックで拡大して記入内容を読んでみてください。書いてあるとおりなのですが、オレンジの損切りラインを上抜いた陽線の前日、すでに20日線が上向いてしまっているんです。ここに注目して強さが戻ったことを確認できていれば、1日早く損切りできたと思います。このときのぼくの心理状態は、まさに思考停止でした。

「大陽線続きだけど、損切りラインまでは達してないし、大丈夫大丈夫。下がるだろう」と、なかばお祈りホールドに近い心境でした。

本当に弱いなら、陰線(3)で空売り追加した翌日に窓あけ大陰線で暴落するはずなんです。イメージしたのはそういう動きです。ですが、翌日は大陽線で逆行、大きな含み損を抱えたぼくは移動平均線が強さを取り戻していることを見落とし、ホールド継続してしまいました。もちろん、その大陽線のあとに暴落する可能性もないことはないですが、イメージどおりの動きにならなかった時点でこのトレードは失敗、損切りすべきだったのです。

エントリーしたら損切りラインに到達するまでは自動運転、ではなくて、毎日しっかりチャートと向き合い、ローソク足と移動平均線からのメッセージを読み取る姿勢を忘れてはなりません。損切りラインに達する前に損切りするというのはなかなかメンタル負荷の高い作業なのですが(そのまま利益方向に動くこともあるので)、おかしいと思ったらすぐ逃げる、これができる人がトレーダーとして高みにのぼっていけるのだと思います。

【3】イメージした動きにならない場合は早めに逃げる

これは上記した【2】の内容に似ているのですが、ぼくは手仕舞いには以下の4種類があると思っています。

  • イメージどおりの利確
  • イメージどおりの損切り
  • イメージどおりではない利確
  • イメージどおりではない損切り

上2つは問題ないのですが、下2つが問題で、特に一番下の「イメージどおりではない損切り」はヤバイです。エントリー時に利益方向と損失方向の動きのイメージをしておくことが大切だと考えていますが、イメージできてない損切りが発生するということは、想定外の損失が発生するということです。

たとえばクラレの往復ビンタトレードでは、今思えばすべての損切りが「イメージどおりではない損切り」だったように感じます。クラレのチャートを再掲します。

クラレ 伝説の往復ビンタトレード

このクラレの一連のトレード、最初のエントリーをしたときに、果たしてぼくは「これから5回連続で損切りになるかもしれない」とイメージできていたでしょうか。もちろん、できていませんでした。すぐに利益方向に動いて利確できるとばかり考えて、毎回エントリーしていました。その結果が5回連続の損切り(合計損失2万円)と、最後の数百円の利確という、悲惨なトレードとなったのです。

イメージどおりの損切りができない理由は、そもそもエントリー時に逆方向に動くことを想定していないからです。逆方向に動く可能性は十分あるということを腹の底から理解していれば、こんなアホみたいなトレードはしなかったでしょう。

【4】時間決済の概念(検討中)

現時点ではまだ導入検討段階なのですが、「時間決済」について考えています。

「時間決済」というのは、値動きではなくて時間の経過で手仕舞いするという意味です。たとえばホールドする期間をエントリーから最大5日間などと決めておき、エントリーから5日たってもイメージした動きにならなければ、その時点の評価損益にかかわらず手仕舞いするという方法です。

この時間決済という概念は、ぼくが参考にしている何人かの勝ち組トレーダーが取り入れていて、ぼくもこの方法にはしっくりくるものがあります。

イメージどおりに利確できるトレードでは、エントリー直後から利益方向に動くものです。丸紅と王子HDのトレードのように、エントリー後は一度も含み損にならずに利確までスムーズに動くトレード、これはまさに理想形です。しかし前述したオリンパスのようなトレードは、空売り直後に大陽線が立った時点で、すでにイメージした動きとは違ってきているのです。そこで「あれ?おかしいな」と感じて手仕舞いできるかどうか。ここの判断がまだぼくにとっては難しい部分です。

ぼくの手法では、エントリー直後から利益方向に動き、2週間程度で手仕舞いするのを理想としています。エントリーから5日もたつのに上にも下にも動かないのはなにかがおかしいので、一旦手仕舞いするのもおもしろい方法だなとは思います。

時間決済ルールに関しては、今後実戦の中でさらに修練を積み、必要性を感じたら導入しようと思っています。

 

トレードルール「利確編」

  1. 「頭としっぽはくれてやれ」の精神を基本とする
  2. すべての移動平均線が同じ方向を向いている限り、5日線を逆に抜けるまで利益を伸ばす
  3. チキン利食いは大罪であることを忘れない

補足説明します。

【1】「頭としっぽはくれてやれ」の精神を基本とする

相場において、天井で売ることと大底で買うことはほぼ不可能であり、これを狙うことは「敗者のゲームである」などと揶揄されていますが、これにはぼくも同意します。天井と大底でエントリーすることができるのは、神様か、あるいは命知らずのギャンブラーだけです。ギャンブラーはネジがぶっ飛んでいるので、何度かは華々しいトレードを成功させる可能性があります。そのため、数か月や数年という短いスパンで見れば彼らも勝ち組トレーダーのように見える場合もあります。しかし、ごく少数の本物の天才ギャンブラー以外の「勘違いギャンブラーたち」が行きつく場所はみんな同じで、最後は飛びます。(破産して退場)

相場ではギャンブルをしないこと。これが長期間生き残るための教訓に違いありません。ではギャンブルをしないとはどういうことかというと、「天井で空売りしない」「大底で買わない」この2点だと思うのです。この2局面でのエントリーが成功すれば、たしかに一瞬で大利を得ることができます。ですが、もし損失方向に動き続けた場合、損切りの判断が難しく、へたにナンピンなどしようものなら、一瞬で資金が尽きてしまいます。

なので、ぼくが狙うのは天井圏からの下落であっても、すでに少し落ちたあとの戻りを売る、いわゆるダブルトップやトリプルトップという形が見えてきてから、遅れ気味に空売りエントリーしていく感じです。この方法なら、損切りラインは前回高値など目印になりやすいものがあります。またすでに弱ってきたあとの相場なので、ローソク足は60日線や20日線の下に入り込み、60日線と20日線も折れて下向いてきているはずで、損切りラインとして使いやすい位置にきているのです。(オリンパスみたいな形です。損切りになってますが。汗)

7733オリンパス

【2】すべての移動平均線が同じ方向を向いている限り、5日線を逆に抜けるまで利益を伸ばす

これはなかなか徹底できていませんが、利確はなるべく我慢して、利益は最大限まで引っ張らなくてはいけません。ここは修行が必要です。

【3】チキン利食いは大罪であることを忘れない

トレードで勝つには、損小利大を繰り返せばいいのです。損切りの額を小さくし、利確の額は大きくする。ただこれだけのこと。これは小学生にもわかることです。

しかし、言うは易しで、損切りを先延ばしにすることはできても、利確を先延ばしにすることはできないのが人間の性です。負けは認めたくないし、勝ちは今すぐに確定してしまいたい。いわゆる「プロスペクト理論」というやつですね。この性質のため、負け組トレーダーは損をいつまでも伸ばして、利益を小さく確定していまうのです。

、、などと、プロスペクト理論について知ったふうに書いているブログや書籍の多いこと。そんなことは言われなくてもわかっているんですよ。頭では理解できても、やはり利確を我慢して利益を伸ばすというのはなかなかに度胸がいります。これも修行が必要ですが、ひとつの目安になりそうな指針があります。それが5日移動平均線です。

丸紅の空売り利確チャートを再掲します。

8002丸紅

上記チャートではぼくは早めに利確しましたが、もし株価が5日移動平均線を上抜くまでホールドしていれば、さらに利益を伸ばすことができています。もちろんここから大陽線で反発して利益が大幅に削られる可能性もありますが、チャートをたくさん見ていると、このような形で下がったあとは、5日線が折れて上向き、陽線終値で上向き5日線を上抜くまでは、空売りホールドし続けたほうが利益を最大化できるケースが多いことがわかっています。

わかっているのになぜそれができなかったかというと、ぼくがまだへたくそだから、としか言いようがありません。(苦笑)

利確を我慢すること、これは勝ち組トレーダーに必須の条件ですから、今後しっかり修練を積んでいきます。

まとめ

長文になってしまったので最後にもう一度トレードルールをまとめます。

 

トレードルール「日常生活編」

  1. ニュースは見ない(テレビ・ネット・新聞などすべての媒体)
  2. 相場を見てもよい時間帯は14時~15時だけとする
  3. ダウ平均や日経平均などあらゆる指標は無視する
  4. 監視銘柄やエントリー中銘柄に関する話題は無視する
  5. 株に関する書籍・ブログ・SNSなどは見ない

トレードルール「資金管理編」

 

  1. すべてのトレードは最小単元の株数でおこなう
  2. 建玉の上限金額は元本の70%までとする
  3. 株価2,500円以下の銘柄しかエントリーしてはいけない

※2019年11月22日追記。資金管理とポジションサイズについては以下の記事で新ルールを設定しています。

⇒週間成績発表【25週】超重要ルール追加!ポジションサイズと暴落対策

トレードルール「監視銘柄編」

  1. 「日々監視銘柄リストの母体グループ」を作成する
  2. 「日々監視銘柄リスト」を作成する
  3. 「日々監視銘柄リスト」の銘柄削除と引き継ぎ

トレードルール「エントリー編」

  1. 「底練りからの上昇」か「天井圏からの下落」だけを狙う
  2. 買いは下がった足で押し目買い、空売りは上がった足で戻り売り
  3. エントリー時に損切りラインを設定しこれを必ず守る
  4. 損切りラインを無視した場合、ペナルティとして全建玉を手仕舞い、その週と翌週いっぱいはトレード禁止とする
  5. 決算発表をまたがない

トレードルール「損切り編」

  1. エントリー時に必ず損切りラインを設定する
  2. 損切りラインを抜くまではホールドしてよいが、移動平均線が折れたら早めに逃げる
  3. イメージした動きにならない場合は早めに逃げる
  4. 時間決済の概念(検討中)

トレードルール「利確編」

  1. 「頭としっぽはくれてやれ」の精神を基本とする
  2. すべての移動平均線が同じ方向を向いている限り、5日線を逆に抜けるまで利益を伸ばす
  3. チキン利食いは大罪であることを忘れない

以上です。またしばらくしたらルールをチューニングして記事を書き直す可能性が高いですが、現時点ではこのルールに従って売買していきます。

それではまた。

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