どうも、南郷です。今週は久しぶりに収支プラスで終えられました。それでは成績を見ていきましょう。
口座残高、取引履歴、建玉一覧のスクショ
今週はプラス約3万円(税引き後2.4万円ほど)だったのですが、口座残高の数字が93万円から変化していません。このスクショは金曜15時に撮ったので、おそらくまだ反映されていないのではないかと思われます。よくわからないのですが、正確な残高は週明けぐらいに更新されるっぽいです。SMBC日興証券、ちょっとまだ慣れませんね。。。
※2019年8月25日(日曜)追記。SMBC日興証券の口座残高、日曜の午前10時に確認したところ、更新されて96万円になっていました。タイムラグはそこまで大きくないようです。
また今週はイレギュラーな対応として、すべての玉を手仕舞いして週を終えています。本当はまだ利確したくなかったポジションが多々あるのですが、来週は所用のため、週前半はトレードに集中できないので全決済しました。
売買銘柄のチャート
ではいつものように今週売買した銘柄のチャートを一挙掲載しましょう。売買根拠や気づきなどは画像に直接書き込んでいますので、画像クリックで拡大してご覧ください。前述の事情で今週はイレギュラーな手仕舞いが多いですが、ご了承ください。






今週のトピックは、ZOZOと野村HDでおこなった「ツナギ」です。ツナギとは両建て(りょうだて)取引のことなのですが、古来より相場師のあいだで語り継がれてきた投資手法のひとつです。
両建てとは、買い玉と売り玉の両方を同時に建てるトレード手法のことで、クロス取引などとも呼ばれているようです。詳しくはググってみてください。
ツナギと両建てはほとんど同じ意味だと思いますが、ぼくの中では明確に違いがあります。ぼくはツナギを「評価益が出ている状態で両建てをおこなうこと」と定義しており、単に両方の玉を建てることではないと思っています。
ツナギをする理由
ぼくは今回、ZOZOと野村HDでツナギを試しましたが、同じように評価益が出ていたFPGや小野薬品、五洋建設ではツナギをしませんでした。この差は何だと思いますか?
鋭い人ならすぐ気づいたでしょうが、ぼくの中でツナギをするしないの判断基準のひとつは「評価益がプラス10%ほど出ていること」です。ZOZOと野村HDでツナギをした(空売りを入れた)時点では、評価益が9%ぐらい出ていました。その他の銘柄は、評価益こそ出ていましたが、まだ3%~5%程度しか出ておらず、ツナギをしませんでした。
評価益がほとんど出ていない状態で両建てするとどうなるかというと、手数料(金利)負けして両方マイナスになります。つまり、意味がないことにお金を払うという、なにがなんだかわからない状態になるのです。「両建ては上下どちらに動いても損失が出ない魔法の手法」などと勘違いしている人もいるかもしれませんが、そうではありません。たしかに同じ株数を両建てすると、上下どちらに動いても損益は変わりません。しかし、手数料が2倍かかるので、評価損益は変わらなくても手数料は2倍速で増えていきます。
なので、両建てはしっかりと評価益が出ている状態でのみ、おこなうべきだとぼくは考えます。
ツナギをする理由、これは説明がやや難しいのですが、一言でいうと「利益を守るため」であり、「利益を守りつつ、シナリオどおりの値動きになるか見定めるため」です。
ここでZOZOと野村HDのチャートを再掲しましょう。


両銘柄とも、ツナギの空売りを入れたときに想定したのはピンク色クレヨンで描いたような「押し目からの再上昇」でした。なぜここで一度押すと思ったかというと、たしかに強い形とはいえど、連続陽線で上がりすぎていたからです。ぼくが空売りを入れたZOZOの大陽線終値は、前日比6.6%も上げていました。ここは大きめの陰線で1本か2本下げるのがセオリーだし、ぼくがこれまで高値つかみで損切りしてきたパターンで学んだように、5%以上飛んだ足の翌日は下げる可能性が高いと思いました。
また、これが最大の理由でもあるのですが、ツナギをすると、大きな心の平穏が得られるのです。たとえばぼくはZOZOでツナギの空売りを入れたときには、買い玉の評価益が2万円ほどありました。もしツナギをしないまま翌日大陰線で下げたとしましょう。2万円あった評価益が5,000円になってしまったら、すごく悲しいですよね。たしかにチャートは強い形であり、押したあとに再度上げる可能性が高いとはわかっていても、一度2万円まであった評価益が5,000円まで減ってしまうのは悲しいです。
では、もし2万円の評価益が出ている状態でツナギの空売りを入れたとしましょう。翌日に大陰線で下げて買い玉の利益が5,000円になってしまいます。しかし、売り玉の利益は1万5,000円になっているのです。つまり、評価益合計ではプラス2万円で前日と変化がなく、さらにシナリオどおりの動きになっているということです。シナリオどおりなら、多少押したあとに再度上昇するわけですから、この空売りを利益確定し、再度買い玉だけの状態にし、上げを眺めていけます。
ここにいくつかの反論があるでしょう。
「いやいや、ZOZOも野村HDも、余計な空売り入れなきゃ最後にはもっと大きな利益を取れたやん」
「いやいや、空売りで1万5,000円利確したあと、再上昇せずそのまま下げ続けて買い玉の評価益がなくなってマイナス2万円まで下がったら、トータルでは大損じゃん。ツナギなんて意味ないやん」
ツナギに対するこのような反論は、ぼくも当然考えたことがあります。ツナギを入れるぐらいなら一旦そこで利確して、再度チャンスを待ってエントリーし直せばいい、そう考えたこともあります。しかし、トレードにおけるさまざまな要素を考慮すると、やはりツナギは有益で、チャンスがあればやるべきだと思います。
なんと説明すればいいのかわかりませんが、とにかくツナギはやってみないとわからない「良さ」があります。ぼくも今回、初めてツナギをしてみましたが、その効果は大きかったと思います。なんというか、利確して一度そのトレードを手仕舞いしてしまうと、再度エントリーし直すのってけっこうキツイというか、メンタル負荷が高いんですよ。でも、ツナギなら利益は守りつつ、値動きの波に揺られ続けることができる、、、とでもいいましょうか。。
ツナギをサーフィンにたとえると、、
ぼくはサーフィンをやらないのですが、以下のようなイメージです。
一度利確して監視継続⇒サーフボードを手に持ち、浜から海を眺めている状態
利確せずツナギを入れる⇒沖のほうでサーフボードにまたがり、波に揺られながらチャンスを待っている状態
どちらもやっていることは「チャンスを待つこと」で同じなのですが、少し感覚が違うのです。陸に上がって遠くから見ている波と、海水に浸かって間近で感じる波とでは、得られる情報量や熱量、エネルギーが違う感じがすると思います。いや、ぼくはサーフィンやらないんであくまで想像ですけどね。(苦笑)
ぼくがチャート修行時代からツナギに抱いているイメージはそんな感じだったのですが、今回実際にトレードでツナギをやってみて確信に変わりました。ツナギは良い「感じ」がします。
ツナギの運用ルールについては、現状うっすら決めているのは以下です。
ツナギのルール
- 評価益が7%以上出ているときだけやってもよい
- シナリオどおりの動きにならなければ両建てを全決済する
- ツナギで使っている資金は元本70%縛りの制約を受けない
補足説明が必要なのは(3)だと思います。
ぼくはトレードルールとして、「建玉で使ってよい資金は元本の70%まで」としています。これは、たとえば元本100万円なら70万円までしか玉を建ててはならないという意味であり、まだヘタクソな自分が資金を守る方法として制定した資金管理の決め事です。
ですが、ツナギにおいては、この元本70%縛りの適用外としています。たとえば元本100万円なら、70万円いっぱいに玉を建てていたとしても、そこからさらにツナギの玉を建てることは問題ない、とするわけです。これはなぜかというと、ツナギを建てるということはすでに評価益が7%以上出ているということであり、ツナギを入れればその利益が確保されますから、ここから大きな損失が発生して追証発生となる可能性はほとんどないからです。というか、ツナギを入れた時点で、そのトレードが損切りで終わる可能性はほとんどゼロになります。
なので、ツナギは元本70%ルールの適用外としても問題ないと考えています。
とはいえ、ぼくはツナギどころか初回エントリーの精度すらまだまだ低い駆け出しトレーダーなので、ツナギに関する研究は今後じっくり実戦の中でおこなっていこうと思います。(ヘタクソなのでそもそも評価益7%以上になることがほとんどない。涙)
それではまた来週。
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