どうも、南郷です。今日はとても大きなルール変更があります。今週の成績を見ていきましょう。
口座残高、取引履歴、建玉一覧のスクショ
今週の売買は上記のとおり。
ところで先週からどうすべきか考えていた資金管理ルールについて、「建玉は元本と同額まで建ててよい」と変更することにしました。当初は元本の70%までとしていましたが、この70%ルール制定理由は、まだド素人だった自分が資金を減らすことを防ぐためのものでした。現在、新手法で6月~11月の5か月超の実弾トレードを経験し、当初よりはトレードがうまくなった実感もあるため、今後は建玉可能金額の上限を「元本と同額まで建ててOK」とします。
現在の元本は102万円なので、102万円まで建玉が可能ということですね。
今週のトピックは8804東京建物
今週のトピックは東京建物のトレードです。まだどうなるかわかりませんが、現状は満足のいくトレードができています。チャートを掲載します。(画像クリックで拡大)

東京建物はここ半年、月足では5か月連続陽線で順風満帆に上げ続けてきました。それが今月になって天井圏を思わせる足踏み。20日線を久しぶりに下抜いてきて、5日線も20日線の下に入り込んで下を向き始めました。監視銘柄としてずっと見ていたのですが、初回の20日線割れで空売りエントリーするのは怖いので、一度20日線まで戻してくれるのを虎視眈々と待っていました。
初回の空売りは20日線を大陽線で上抜いてきたところで一度損切りになっていますが、なぜここで一度損切りしたかというと、もしここで損切りしなかった場合、翌日に大陽線で上げて高値更新するというケースが多く、それをケアしたためです。この時点で損失額は3%程度ですし、許容範囲の損切りです。
もし本格的に暴落するなら15%ぐらい1週間かからず下げていくので、ここでの損切りは必要経費として躊躇なく切れなくてはいけません。
怖いのは来週再度上げた場合ですが、さすがにこの形から1550円を上抜いてくる可能性は低いとは思います。1500円と上向き60日線のタッグのサポートがあるので、来週前半は多少反発があるかもしれませんが、その反発で20日線を上抜いてこれないなら、今度こそ本格的な暴落が始まります。とはいえ、もし再び20日線&前回高値を上抜いてくるようなら連続2回の損切りとなり、ボックス継続の可能性を疑わねばなりません。
このボックス継続期間は、2週間程度で終わることもあれば3か月以上続く場合もあるので、そこが厄介なところです。いくら自信があっても、無限損切り&無限エントリーを繰り返していては、最終的な暴落を取れたとしてもそれまでに積み重なった損切りをペイできない、という悲しい結末が待っています。それはクラレの往復ビンタで痛いほど学んだつもりです。
なので、この2回目のエントリーもあっさり損切りとなる場合は、悔しいですが東京建物からは一旦撤退です。
資金管理について思うこと
最近、資金管理についてずっと悩んでいた部分があります。具体的に言うと、「トレード1回のポジションサイズをそろえたほうがいいのではないか」という点です。
どういうことかというと、たとえば現状は約100万円の元本がありますが、トレードしている銘柄は1株500円だったり1700円だったりと、ムラがありますよね。マイルールで最低単元のみのエントリーとしているので、500円の銘柄なら5万円、1700円の銘柄なら17万円というポジションサイズになります。
これって微妙だと思うんですよ。
なにが微妙かというと、、、たとえば5万円のポジションで10%の利益を出したとすると、当たり前ですが利益は5000円ですが、17万円のポジションで10%なら1万7000円ですよね。同じ10%の利益率なのに、実際は1万円以上(全体元本に対する1%以上も)、乖離が生じてしまいます。
たとえば記憶に新しいコロプラでの2倍高にしても、あれは株価700円程度のときに100株だけ買ったので、2倍になったのに利益は7万円程度でした。もしこれを300株、21万円買っていたとしたら、、、、利益も21万円になっていたわけです。
いや、もちろんおいしい話ばかりでなく、ポジションサイズを大きくすると損切り額も大きくなってしまうのは理解しています。ただ、それを考慮しても、毎回のポジションサイズはだいたい同じサイズにしておくべきではないか?とここ最近悩み続けているのですよ。
なんといいますか、、、たとえばぼくが何度かエントリーしているレオパレス21は、株価300円程度なんですよね。100株で3万円ですので、10%の損切りをすると3000円の損切りですよね。10%もの損切りって、トレードとしては大失敗なわけですよ。でも、それなのにたったの3000円という小さな金額なので、「失敗したな~。ま、いっか」みたいな気軽な感じがするんです。いや、もちろん失敗トレードとしては意識に残りますが、金額が小さいため、どうしても印象として薄れてしまうというか、、、
そこで、来週からポジションサイズに関するルールを追加します。具体的には、「最低単元ルール」を撤廃し、ポジションサイズをなるべく統一するという感じです。たとえば元本100万円なら、1ポジション20万円程度とし、最大5ポジションまで保有可能、みたいな感じです。
この、ポジションサイズ固定ルールには考えうる限り以下のようなメリットとデメリットがあります。
ポジションサイズ固定のメリット
- 損益率と損益額が毎回同程度になるので信頼性の高いデータとなる
- 20万円×最大5ポジションとすることで、銘柄とエントリーをさらに厳選するようになる
- 損切り&利確の心理的負荷が高くなるのでメンタルが強化される
- データ管理が簡単になる
順番に説明します。
(1)損益率と損益額が毎回同程度になるので信頼性の高いデータとなる
ポジションサイズを固定すると毎回の損切り額や利確額がだいたい似通った金額になりますよね。ぼくは損切りをだいたい3%以下に抑えるようにしていて、利確は10%ぐらいを想定しています。このパーセンテージだと、ポジションサイズが20万円なら損切り額は6000円、利確額は2万円となります。
ポジションサイズがバラバラの場合、2万円のポジションと20万円のポジションでは10倍もの「ねじれ」が生じてしまいます。これはおそらく、再現性のある手法を身につけるという意味で、弊害になるのではないかと感じます。うまく説明できないのですが、「試行回数を重ねるなら標本となるデータはそろえたほうがよい」みたいな感覚です。ぼくは数学が得意ではないのですが、言いたいことはわかってもらえるかと思います。
(2)20万円×最大5ポジションとすることで、銘柄とエントリーをさらに厳選するようになる
現状では好きな銘柄に好き放題エントリーしているので、多いときには10銘柄ほど同時にエントリーしていたりします。これって分析にかかる時間や労力が分散するし、ホールド中もチャートチェックが煩雑になるし、前々からあまりよくないと感じていました。最大5ポジションと限定することで、チャートチェックや復習にもより熱量をかけて取り組むようになるので、良い効果が得られるのではないかと思います。
(3)損切り&利確の心理的負荷が高くなるのでメンタルが強化される
ポジションサイズを固定するということは、「捨ててもいいポジション」みたいな感覚が一切なくなるということを意味します。いや、もちろん現状でも捨ててもいいポジションなんてないつもりですが、3万円のポジションと20万円のポジションだったら、やっぱり20万円のポジションのほうが損切りはキツイし、利確を我慢するのもキツイと感じるのが人間の性ですよね。この意味で、メンタル強化が期待できると思います。
(4)データ管理が簡単になる
ぼくはブログ以外で「玉帳」(ぎょくちょう)をつけています。玉帳とは、建玉の売買区分、エントリー日時や価格、損切りラインや売買根拠、損益額や気づき・反省などをまとめたもので、ぼくの場合はエクセルで管理しています。これを銘柄ごとにシートを作って管理するのですが、現状では気軽にどんどんエントリーしてしまうので、玉帳シートもどんどん増えていってます。シートを作るのは微妙にめんどくさいので、なるべくなら減らしたいという思いがあります。(笑) ポジションサイズを固定すればエントリー数は必然的に激減するので、今より玉帳管理は簡単になります。
ポジションサイズ固定のデメリット
デメリットは以下の1つしか思い当たりませんでした。
1回の損切り額が大きくなる
これだけです。でも逆に1回の利確金額も当然ですが大きくなるので、これに関してはあまり心配していません。むしろ、これまでの「10%損切りでもたったの3000円だし、ま、いっか」的な甘い考え方を許さなくなるので、よりシビアに自分のトレードを律していくための、良い薬になる気がしています。
というわけで来週から新ルール追加
上記のような思考経緯から、来週よりポジションサイズ固定に関する新ルールを追加します。具体的には以下の内容です。
(1)1ポジションは元本の約20%とし、最大5ポジションまで建ててよい
(2)5ポジション使い切る際には最低1つは逆方向のポジションを持つこと
それぞれについて説明しますね。
(1)1ポジションは元本の約20%とし、最大5ポジションまで建ててよい
これは簡単です。たとえば元本が100万円なら、1ポジションのサイズは20万円となり、それを最大5ポジションまで同時にエントリー可能ということです。ちなみにここでは1ポジション=1銘柄という意味。
なので、1つの銘柄に5ポジション全部使うとか、「A社の株を3ポジション、B社の株を2ポジション持つ」みたいなことはできません。要するにすべて異なる銘柄で、最大5銘柄まで同時エントリーできるということですね。
このルールを作った理由ですが、1銘柄にだけエントリーするのはリスクが大きいと思うからです。たとえば1銘柄だけに5ポジション全部買いエントリーして、エントリー翌日からその銘柄が連続ストップ安で大暴落したら大変ですよね。逆に1銘柄だけ5ポジション全力で空売りして、翌日にストップ高連発したら怖いですよね。そういうことってレアケースだとは思いますが、相場では何が起こるかわからないため、念のためのルールです。
(2)5ポジション使い切る際には最低1つは逆方向のポジションを持つこと
これは相場全体の大暴落&大暴騰をケアするためのルールです。たとえば4ポジションまですべて買い玉なら、5ポジション目は売り玉を持たなければならないというルールです。4ポジション目までなら全部買い玉でもいいですが、5ポジション全部使い切るときは、必ず売り玉と買い玉を混ぜて持ちましょうということ。「売り4玉:買い1玉」「売り3玉:買い2玉」みたいな状態を常に作っておくということです。
未曽有の大災害やテロなどの際には、どんな銘柄だろうと大暴落します。これはリーマンショックや東日本大震災当時のチャートを見れば明らかです。そんなときに、5ポジションすべて買い玉だったら、、、考えるだけで怖いですよね。
逆に、そういうときに1つでも空売りポジションを持っていれば、生き残れる可能性が高いです。いわゆる「ヘッジの玉」というやつですね。厳密にいうと5ポジションはそれぞれ異なる銘柄なので直接的なヘッジではないですが、大暴落というのは相場全体で全銘柄同時に起こるので、そんなときは異なる銘柄の空売り玉でもヘッジとして有効である、ぼくはそう考えています。
また、この「最低1つは逆方向のポジションを持つ」というルールには、もうひとつ効用があります。これも大暴落&大暴騰ケアの意味に近いのですが、「余力をつねに残しておく」という意識がもてるという効用です。
どういうことかというと、、、どんな上昇相場にも暴落はつきものであり、えてしてそれは突然にやってくるという、チャートの歴史から学んだ観点です。
たとえばアベノミクスのような上昇相場で、買い玉を4ポジション持っていたとしましょう。このルールに従うなら、次の5ポジション目は売り玉を持たなくてはなりませんよね。市場全体が頭お花畑で買いムード一色の中、自分だけは冷めた目で、売り目線で相場を見ていく、ということです。買い玉4つを抱えながらも、売り玉1つは持ってやるぞ、と。いつでも暴落やってこいよ、と。いつでも目線を売りに切り替えられるんだぞ、と。そういう決意の表れが、このルールに込められています。
また、ほとんどの銘柄チャートが上昇の形を示しているなら、空売りはエントリーできません。ということは、つねに5ポジション目は余力を残しておかざるをえなくなりますので、不本意ながらも相場がそう言うなら余力を残しますよ、ということになります。ミスターマーケットが一番偉いので、これは悪くはない感じがします。
ポジション金額誤差の許容範囲は?
さてこの新ルールを運用するにあたり、ひとつ疑問点が出てきます。たとえば1ポジション20万円とは言っても、20万円ぴったりに金額を合わせることはできませんよね。
なので、とりあえず暫定ですが、1ポジションの金額誤差の許容範囲は、1ポジションの±20%までとします。たとえば元本が100万円なら1ポジションは20万円なので、許容範囲は16万円~24万円ということです。株数を調整して、この範囲内に収まるようにします。なぜ±20%なのかというと、特に根拠などなく、元本の20%の20%なのでなんとなく語呂がいいな、と思ったからです(笑) 暫定なので、この数字は今後調整していくかもしれません。
ただ、この許容範囲のせいで魅力的なチャートなのに投資対象から外れる、というケースはなるべく避けたいと思っています。たとえば株価が1300円(1ポジ13万円)だと、16万円~24万円の範囲に収まらないので、どんなに魅力的なチャートであってもエントリーできないということになります。これはこれで仕方ないのかな、、、とも思いますが、とはいえ例外を作ってしまうとどんどんルール違反をしてしまうことは目に見えているので、この部分については今後なんらかの例外ルールを作るかもしれません。当面は16万円~24万円で運用していきます。
※2019年12月6日追記。元本100万円の場合、1ポジションは16万円~24万円とするが、下限金額以下ならエントリーしてよい。つまり100株12万円~15万円の銘柄もエントリー可能という意味。ただし、1ポジションとしてカウントする。
現在エントリー中の銘柄はどうするか
、、、という観点で現在エントリー中の銘柄を見てみると、東京建物だけ1500円台なので、このルールでエントリーできない銘柄ということになりますね。なので、現在エントリーしている分は最後までトレードして、その後は新ルール適用で銘柄をエントリーしていきます。
また、その他のエントリー中銘柄についても同様に、現在のトレードが終わり次第、今後は16万円~24万円の範囲内で株数を調整してエントリーしていきます。最大ポジション数は5つなので、これまでよりもさらに厳選してエントリーポイントを見極めていくことになります。身の引き締まる思いです。
それではまた来週。
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