どうも、南郷です。諸事情あって、単一銘柄トレードの週報は土日にアップします。この記事では、現在構想中の計画的ナンピン手法について、概要を説明します。
計画的ナンピン手法の大前提「株価は一直線には動かない」
現在、計画的ナンピン手法については過去チャートとリアルマネーでトレード練習をしています。
今週1週間あれこれ試行錯誤してきて、概要として以下のことがまとまってきました。
- 60日線と株価の乖離が大きくなったときに逆張りでエントリーする
- 注目される高値安値を損切りラインとし、そこに至るまでナンピンを重ねていく
- 両建てを使い、損切りラインに至るまでの値動きで利益を出していく
順番に説明します。
60日線と株価の乖離が大きくなったときに逆張りでエントリーする
ぼくの現在のトレード手法において移動平均線は重要なツールですが、株価の値動きの特性として、「移動平均線から離れすぎたら必ず戻ってくる」というものがあります。
たとえば下図は東日本大震災当時の東京電力のチャートです。
あれだけの規模の原発事故(ネガティブニュース)があったのに、株価は一直線に下がって0円になるわけではなく、しっかりと反発上昇しながら推移していますよね。このチャートで注目してほしいのは、青色の60日線と株価の位置関係です。
右肩下がりの60日線の下に株価があって、この60日線と株価の距離が大きく離れたあと、ほどなくして反発上昇が起きて60日線にタッチしに行っています。これは株だけでなく、為替や商品先物など、あらゆる金融商品に共通の値動きの特徴で、「移動平均線から離れすぎた価格は、必ず移動平均線にタッチしに戻ってくる」のです。
ぼくが現在構想中の計画的ナンピン手法は、この近い将来必ず発生するであろう”60日線にタッチしに戻る値動き”を逆張りで取りにいくというものです。60日線と乖離が大きくなったときに逆張りで入るということは、言い換えれば「数か月下げ続けている銘柄を買いで入る」あるいは「数か月上げ続けた銘柄を空売りで入る」ということであり、かなり怖いトレードスタイルです。一般的には「落ちるナイフはつかむな(暴落中の株は買うな)」などと言われていますしね。
ただ、ここ最近のぼくの考えとして、「負け組が怖いと思うことをやることこそ、勝ち組への切符」だと思っています。世の9割の投資家が負け組とされているのは、メンタル負荷が大きい投資行動を取れず、自分が心地よいと思うヌルい投資行動だけを選択しているからだと思うのです。
単一銘柄トレードの「60日線の向きにひたすら順張りでついていく。天井圏だろうが関係なく買っていく」というチキンレースみたいな狂気じみた手法を採用しているのは、この「負け組の逆をやる」という発想があるからです。
なので、現在構想中の計画的ナンピン手法においても、あえてメンタル負荷の大きい手法を採用していく予定です。
注目される高値安値を損切りラインとし、そこに至るまでナンピンを重ねていく
計画的ナンピンですから、いわゆる「無限ナンピン」ではありません。最初の玉を建てる前にしっかりと損切りラインを設定し、「想定した底」に至るまでの玉の建て方をイメージしてから、最初の玉を建てます。
なので、思惑が外れて損切りラインに達してしまった場合は、潔く損切りし、仕切り直しとします。このときの損切り額は、総資金の数%(おそらく2~5%以内)になるように調整します。間違っても1回の損切りで資金の大半を失ってしまうような資金管理はやりません。
両建てを使い、損切りラインに至るまでの値動きで利益を出していく
ここがこの手法の肝となる部分です。計画的ナンピン手法では、「想定した底」に至るまでの値動きの中で、両建てで利益を出していきます。
具体的には、たとえば本玉を買いとするなら、最初の買いを入れたけれど下がった場合、ある程度下がったところでナンピン買いを入れつつ空売りも入れ、継続して下げるなら空売りの利益を確定しつつ、さらに買いの本玉をナンピンで建てていく、という感じになります。
いわゆる「うねり取り」という江戸時代からある相場技法に類するものですが、ぼくの計画的ナンピン手法では「想定した底」で売り玉をすべて利確してしまいますので、最後は底で買い玉だけが残ることになります。なので、さらに下げ続けた場合、大きな損失となってしまうわけですが、それは仕方がないとあきらめて、そのときは潔く損切りするのみです。
なので結局最後は「お祈り」になってしまうのですが、そうならないよう、最初のエントリーポイントを厳選し、計画的に玉を建てていく必要があります。過去チャートでの練習では悪くない手応えです。
買いの場合、本玉の建て方は、1回目100株、2回目200株、3回目300株、最終400株というふうに買い下がっていくのですが、この最後の400株を買ったあとに暴落すると、けっこう大きな損切りになってしまいます。しかし、200株や300株の時点で反発上昇してくれることも多く、最終的に利確で終えられるトレードは多い印象です。あくまで過去チャートでの練習での印象なので、本番トレードではどうなるか、誰にも結果は予想できません。
ブログでは公開していませんが、今週から計画的ナンピン手法でリアルマネーでのトレード練習も始めています。この練習はしばらく続けるつもりですが、感触がよければいよいよブログでも正式手法としてスタートできると思います。
懸念点は、初回エントリーから利確(または損切り)までに時間がかかることです。短くても2週間、長ければ2か月ぐらいは玉を入れっぱなしの状態が続く感じです。時間がかかる代わりに勝率は高そうなので、トレードオフといったところでしょうか。。。
こちらの手法に関して、また進捗があれば報告します。それではまた。
※太陽誘電の単トレ週報は土日にアップ予定です。
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